研究課題
基盤研究(C)
GABAの開口放出に関与するVGATや発達期に興奮性に働くGABAを抑制性に導くKCC2欠損マウスは呼吸不全で生直後に死亡する。このことから、GABAは呼吸リズムの形成に重要な役割を果たしていると考えられているが、詳細は不明である。本研究において呼吸リズム様発火が胎児期には増加するが、出産後は変化しないことを明らかにした。VGAT及びKCC2遺伝子欠損動物を用いた研究から、呼吸リズムの発生そのものにはGABAの開口放出が、呼吸リズム自体の形成にはGABAの興奮性から抑制性への変化が重要であることを解明し、GABAシナプスの構築とその応答性の変化が呼吸リズム形成に果たす役割の違いを見出した。
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