配分額 *注記 |
5,330千円 (直接経費: 4,100千円、間接経費: 1,230千円)
2015年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2014年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2013年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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研究実績の概要 |
まず、in vitro細胞傷害性試験(クリスタルバイオレット法)の結果、CVA11感染により標準治療抵抗性ヒト癌細胞であるオキサリプラチン抵抗性大腸癌細胞(WiDr)、トリプルネガティブ乳癌細胞(MDA-MB231及びMDA-MB432) 、EGFRチロシンキナーゼ阻害剤ゲフィチニブ2次耐性小細胞肺癌細胞(H1975)あるいは乳癌MCF7細胞に対し、高い殺細胞傷害性を呈した(MOI=0.001~0.1)。次に、ハイスループットRNA干渉スクリーニング法に用いるレンチウイルスshRNAライブラリー(DCIPHER, Human module 1, 5000 gene targerts, 27,500 shRNAs)を293T細胞へトランスフェクションし構築し、上記レンチウイルスshRNAライブラリーをH1975肺腺癌及びMESO4悪性中皮腫細胞株に感染させ、各遺伝子ノックダウンした後、腫瘍溶解性RNAウイルス(CVA11)を感染させ腫瘍溶解性に抵抗性を示す癌細胞コロニーが出現することを確認した。癌細胞コロニーを回収し細胞ペレットよりRNAを抽出後、次世代シークエンスによる挿入遺伝子配列を解析した結果、VHL, BTK, IGFBP3、CARD6、MADD、TRAF4等のアポトーシスを含む細胞死関連分子及びSOX2等の幹細胞関連分子が同定された。実際に、アポトーシスを阻害する汎カスパーゼ阻害剤をCVA11感染時に併用したところ、癌細胞傷害性が有意に減少したことからアポトーシス経路がCVA11ウイルス増殖に関与している可能性が示唆された。
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