研究課題
基盤研究(C)
屋久島・西部地域の低地海岸林は世界遺産に登録され、一般には原生の自然が残っていると思われているが、およそ100~40年前にはかなり伐採され、二次林の部分も多い。この地域でも、特に強度の伐採をうけた中央部では、サルが増えていることが確認された。また、中央部から北部への継続的なサルの群れの移動と、北部でのサルの頭数の減少が確認された。これらの結果から、中央部で増えたサルは、より低密度な周辺部にあふれ出し、移動した先で、徐々に死んでいることが示唆された。過去の人為的な植生の改変は、ニホンザルにとって好適な生息地とそうでない生息地を作り出し、ここに住むニホンザル個体群を不安定にしている可能性がある。
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屋久島学
巻: 2 ページ: 69-71