研究課題/領域番号 |
25450293
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
水圏生産科学
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研究機関 | 国立研究開発法人水産研究・教育機構 |
研究代表者 |
森田 健太郎 国立研究開発法人水産研究・教育機構, 北海道区水産研究所, 主任研究員 (30373468)
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研究分担者 |
坪井 潤一 国立研究開発法人水産研究・教育機構, 中央水産研究所, 主任研究員 (80524694)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
5,330千円 (直接経費: 4,100千円、間接経費: 1,230千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2015年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2014年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2013年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | サケ科魚類 / 個体群動態 / 個体数変動 |
研究成果の概要 |
降海直後の沿岸海洋の環境条件がサケ属魚類の生存率を左右することが多くの研究で示唆されているが、本研究ではサケの生存率の変動は川の環境条件によって説明されることを明らかにした。さらに、サケ放流魚の回帰率は、単に降海時期の水温が高い(あるいは低い)ほど高くなるのではなく、最適水温期間が長いほど生き残りが良いことを明らかにした。現在の放流を止めた場合、自然産卵によってサケの回帰が維持されるかどうかは分からない。そこで、放流数を削減した場合の応答を見ながら、サケを減らさずに放流魚割合を減らすというフィードバック方式の順応的管理方策を提案し、その妥当性をシミュレーションにより検討した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
地球温暖化は、単に平均気温が高まるというだけではなく、集中豪雨や竜巻などの異常気象の頻度が増したり、季節の移り変わりのパターンにも変化をもたらすことが懸念されている。例えば、春が短くなる、すなわち、冬が終わるとすぐに夏がやってくるという“二季化”という言葉も最近では聞かれるようになった。本研究では、汎用性のある二季化の強さを示す指標を開発し、ある時期の平均温度だけではなく、季節の移り変わりのパターンについても着目する必要性をアピールした。また、外来種の増加、河川工作物による分断化、種苗放流がサケ科魚類の個体数変動に及ぼす効果に関する知見も蓄積することができた。
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