研究課題
基盤研究(C)
ニューメラシーは、確率や比率の比較など確率・統計計算を行う能力である。本研究は、ニューメラシーの水準が、食品リスク認知と食品選択行動に及ぼす効果を解明することを目的とした。分析データは、首都圏在住者を対象としたインターネット調査によって収集した。ニューメラシーは、グラフに示された情報を理解する能力であるグラフ・リテラシーと正の相関があった。食品リスク認知は、ニューメラシー水準の違いによる有意な差はなかった。選択実験の結果、ニューメラシーが低水準の人々の牛肉に対する支払意志額(WTP)は、ニューメラシーが高水準の人々のWTPを大きく上回り、ニューメラシー不足による仮想バイアスの発生が示唆された。