乾燥地・半乾燥地に展開する農地の持続的利用のための除塩・防塩システムの構築

• 研究課題/領域番号: 25450359
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 地域環境工学・計画学
• 研究機関: 鳥取大学
• 研究代表者: 猪迫 耕二 鳥取大学, 農学部, 教授 (60243383)
• 研究期間 (年度): 2013-04-01 – 2016-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2015年度)
• 配分額: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円); 2015年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円); 2014年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円); 2013年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
• キーワード: リーチング / 塩類集積 / キャピラリーバリア / 溶質移動 / 毛管上昇 / 浸潤

研究成果の概要

本研究では，土壌中に人工的に設けた粗粒領域で塩害発生農地の修復と持続的利用を両立させる農地管理法の開発を試みた．部分的な粗粒領域を鉛直排水トンネル（DT），粗粒層をキャピラリーバリア層（CB層）とし，それらの単独使用，併設使用による除塩と防塩効果を評価した．その結果，①高透水性土壌においてCBの使用はリーチングに影響を及ぼさず，表層の保水力強化と下層からの毛管上昇阻害に効果がある，②低透水性土壌においては，CBで降下浸透水を捕捉しDTに誘導することで効率的な排水が可能となる．③DTとCBの併設使用は下層からの毛管上昇をほぼ完全に遮断できることが明らかとなった．

研究成果

• [雑誌論文] 高塩分濃度の砂に対するWETマルチセンサーの測定精度の評価 (2016)
  • 著者名/発表者名: 井上光弘・齊藤忠臣・猪迫耕二・藤巻晴行
  • 雑誌名: 日本砂丘学会誌 巻: 63 ページ: 1-10
  • NAID: 40020933028
  • 査読あり / 謝辞記載あり
• [雑誌論文] 粗粒層の毛管障壁機能が作土層の水分と塩分の移動に与える影響 (2015)
  • 著者名/発表者名: 猪迫耕二，齊藤忠臣，西中菫，藤巻晴行
  • 雑誌名: 応用水文 巻: 27 ページ: 1-7
  • 査読あり / 謝辞記載あり
• [学会発表] 低透水性土壌におけるリーチング水の浸透促進法の開発 (2015)
  • 著者名/発表者名: 猪迫耕二・阿部晴奈・齊藤忠臣
  • 学会等名: 第61回日本砂丘学会全国大会
  • 発表場所: 弘前大学（青森県弘前市）
  • 年月日: 2015-08-20
• [学会発表] 低透水性土壌に適したリーチング方法の開発 (2014)
  • 著者名/発表者名: 猪迫耕二，齊藤忠臣，藤巻晴行
  • 学会等名: 鳥取大学乾燥地研究センター共同研究発表会
  • 発表場所: 鳥取大学乾燥地研究センター
  • 年月日: 2014-12-06 – 2014-12-07
• [学会発表] 粗粒層の毛管障壁機能が作土層の水分と塩分の移動に与える影響 (2014)
  • 著者名/発表者名: 猪迫耕二，齊藤忠臣，西中菫，藤巻晴行
  • 学会等名: 農業農村工学会水文・水環境研究部会シンポジウム
  • 発表場所: 東京農工大学
  • 年月日: 2014-11-18 – 2014-11-19
• [学会発表] 粗粒層を有する塩析出土壌におけるリーチング前後の水分・塩分移動 (2013)
  • 著者名/発表者名: 猪迫耕二，西中菫，齊藤忠臣，井上光弘，藤巻晴行
  • 学会等名: 日本砂丘学会
  • 発表場所: 東京工業大学キャンパスイノベーションセンター（東京都世田谷区）
• [学会発表] Salt and water movement after leaching in salt-accumulated soil under the condition of existence of a coarse textured layer (2013)
  • 著者名/発表者名: Koji Inosako, Tadaomi Saito
  • 学会等名: nternational Conference of Desert Technology 11
  • 発表場所: Hilton hotel (San Antonio, Texas, USA)