エピゲノム改変を基点としたブタ有用形質発現とヒト生活習慣病病態の総合理解

• 研究課題/領域番号: 25450472
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 統合動物科学
• 研究機関: 明治大学
• 研究代表者: 大鐘 潤 明治大学, 農学部, 准教授 (50313078)
• 研究期間 (年度): 2013-04-01 – 2016-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2015年度)
• 配分額: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円); 2015年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円); 2014年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円); 2013年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
• キーワード: エピジェネティクス / エピゲノム改変 / 非コード（nc）RNA / 食肉形質 / 生活習慣病 / 非コード(nc）RNA / 非コードRNA

研究成果の概要

骨格筋、脂肪細胞分化および個体の成長に重要なホルモンの産生組織である脳下垂体でのアリルごとのDNAメチル化状態に着目したDNAメチル化解析法を確立し、組織または培養細胞中での特定細胞の存在非を推定できるようになった。さらに、組織特異的なエピジェネティック制御に関係する長鎖非コードRNAの探索法を確立した。これらによりエピゲノム改変によるブタでの有用形質発現およびヒト生活習慣病態研究のための基盤構築を行った。

研究成果

• [雑誌論文] Ultra-Deep Bisulfite Sequencing to Detect Specific DNA Methylation Patterns of Minor Cell Types in Heterogeneous Cell Populations: An Example of the Pituitary Tissue (2016)
  • 著者名/発表者名: Arai Y, Fukukawa H, Atozi T, Matsumoto S, Hanazono Y, Nagashima H, and Ohgane J.
  • 雑誌名: PLoS One 巻: 11 号: 1 ページ: e0146498-e0146498
  • DOI: 10.1371/journal.pone.0146498
  • 査読あり / オープンアクセス
• [雑誌論文] An epigenetic regulatory element of the Nodal gene in the mouse and human genomes (2015)
  • 著者名/発表者名: Daisuke Arai, Koji Hayakawa, Jun Ohgane, Mitsuko Hirosawa, Yoichi Nakao, Satoshi Tanaka, Kunio Shiota
  • 雑誌名: Mechanisms of Development 巻: 136 ページ: 143-154
  • DOI: 10.1016/j.mod.2014.12.003
  • 査読あり / 謝辞記載あり
• [雑誌論文] Putative Epimutagens in Maternal Peripheral and Cord Blood Samples Identified Using Human Induced Pluripotent Stem Cells. (2015)
  • 著者名/発表者名: Arai Y, Hayakawa K, Arai D, Ito R, Iwasaki Y, Saito K, Akutsu K, Takatori S, Ishii R, Hayashi R, Izumi S, Sugino N, Kondo F, Horie M, Nakazawa H, Makino T, Hirosawa M, Shiota K, Ohgane J.
  • 雑誌名: Biomed Res Int. 巻: 2015 ページ: 1-13
  • DOI: 10.1155/2015/876047
  • 査読あり / オープンアクセス
• [雑誌論文] Putative Epimutagens in Maternal Peripheral and Cord Blood Samples Identified Using Human Induced Pluripotent Stem Cells (2015)
  • 著者名/発表者名: Arai Y, Hayakawa K, Arai D, Ito R, Iwasaki Y, Saito K, Akutsu K, Takatori S, Ishii R, Hayashi R,Izumi S, Sugino N, Kondo F, Horie M, Nakazawa H, Makino T, Hirosawa M, Shiota K, Ohgane J
  • 雑誌名: BioMed Res Int 巻: in press
  • 査読あり / オープンアクセス
• [雑誌論文] DNA methylation profiles provide a viable index for porcine pluripotent stem cells. (2013)
  • 著者名/発表者名: Arai Y, Ohgane J, Fujishiro SH, Nakano K, Matsunari H, Watanabe M, Umeyama K, Azuma D, Uchida N, Sakamoto N, Makino T, Yagi S, Shiota K, Hanazono Y, Nagashima H.
  • 雑誌名: Genesis 巻: 51 号: 11 ページ: 763-776
  • DOI: 10.1002/dvg.22423
  • 査読あり
• [学会発表] 体細胞連続核移植で作出されたクローンブタでのエピジェネティック解析：Human BeadChipを用いたゲノムワイドDNAメチル化解析の試み (2015)
  • 著者名/発表者名: 新井良和、阿閉貴紀、福川斐昭、齋藤経、竹内健太、松成ひとみ、長嶋比呂志、大鐘潤
  • 学会等名: 第108回日本繁殖生物学会
  • 発表場所: 宮崎大学
  • 年月日: 2015-09-16
• [学会発表] 次世代シークエンサーによるブタ精巣でのウルトラディープDNAメチル化解析 (2015)
  • 著者名/発表者名: 齋藤経、新井良和、阿閉貴紀、竹内健太、長嶋比呂志、大鐘潤
  • 学会等名: 第108回日本繁殖生物学会
  • 発表場所: 宮崎大学
  • 年月日: 2015-09-16
• [学会発表] 脳下垂体の一部の細胞で発現する遺伝子における次世代シークエンサーを用いたDNAメチル化可変領域検出のブタでの試み (2014)
  • 著者名/発表者名: 新井良和、松本翔馬、阿閉貴紀、東大、内田奈緒美、坂本望、牧野智宏、長嶋比呂志、大鐘潤
  • 学会等名: 第107回日本繁殖生物学会
  • 発表場所: 北海道
  • 年月日: 2014-08-20 – 2014-08-24
• [学会発表] 脳下垂体のホルモン産生細胞や前駆細胞で発現する遺伝子に注目した次世代シークエンサーでのDNAメチル化解析による新たな試み (2014)
  • 著者名/発表者名: 新井良和、松本翔馬、阿閉貴紀、東大、内田奈緒美、坂本望、牧野智宏、長嶋比呂志、大鐘潤
  • 学会等名: 第29回日本下垂体研究会学術集会
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 2014-08-08 – 2014-08-10
• [学会発表] Nodal遺伝子のエピジェネティック制御 (2014)
  • 著者名/発表者名: 新井大祐、早川晃司、大鐘潤、中尾洋一、田中智、塩田邦郎
  • 学会等名: 第8回日本エピジェネティクス研究会
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 2014-05-25 – 2014-05-27
• [学会発表] 次世代シークエンサーによる組織全体を用いたDNAメチル化解析の新たな視点 (2014)
  • 著者名/発表者名: 新井良和、松本翔馬、阿閉貴紀、東大、内田奈緒美、坂本望、牧野智宏、長嶋比呂志、大鐘潤
  • 学会等名: 第8回日本エピジェネティクス研究会
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 2014-05-25 – 2014-05-27
• [学会発表] Evaluation of porcine induced pluripotent stem cells based on the DNA methylation profile of mouse embryonic stem cell-specific hypomethylated loci.
  • 著者名/発表者名: Arai Y, Ohgane J, Fujishiro S, Nakano K, Matsunari H, Watanabe M, Umeyama K, Azuma D, Uchida N, Sakamoto N, Makino T, Yagi S, Shiota K, Hanazono Y, Nagashima H
  • 学会等名: 第36回日本分子生物学会
  • 発表場所: 兵庫
• [学会発表] 脂肪細胞分化に関わる遺伝子の発現制御
  • 著者名/発表者名: 内田奈緒美, 東大, 坂本望, 牧野智宏, 新井良和, 長嶋比呂志, 大鐘潤
  • 学会等名: 第106回日本繁殖生物学会
  • 発表場所: 東京
• [学会発表] ブタHnf1a、Hnf4aの肝臓特異的発現にはDNAメチル化とアンチセンス非コードRNAが関与する
  • 著者名/発表者名: 坂本望, 東大, 内田奈緒美, 牧野智宏, 新井良和, 長嶋比呂志, 大鐘潤
  • 学会等名: 第106回日本繁殖生物学会
  • 発表場所: 東京
• [学会発表] ブタにおけるFbn1遺伝子のエピジェネティック制御解析
  • 著者名/発表者名: 牧野智宏, 東大, 内田奈緒美, 坂本望, 新井良和, 松本守雄, 長嶋比呂志, 大鐘潤
  • 学会等名: 第106回日本繁殖生物学会
  • 発表場所: 東京
• [学会発表] 骨格筋分化抑制遺伝子MstnのDNAメチル化による発現制御
  • 著者名/発表者名: 東大, 内田奈緒美, 坂本望, 牧野智宏, 新井良和, 長嶋比呂志, 大鐘潤
  • 学会等名: 第106回日本繁殖生物学会
  • 発表場所: 東京
• [学会発表] マウス多能性幹細胞DNAメチル化プロフィールに基づくほ乳類の幹細胞評価：ブタiPS細胞を例として
  • 著者名/発表者名: 大鐘潤
  • 学会等名: 明治大学・科学技術研究所シンポジウム
  • 発表場所: 神奈川
  • 招待講演
• [学会発表] ゼブラフィッシュゲノムに存在する2種類のG2A相同遺伝子の機能解析
  • 著者名/発表者名: 一條祐太, 大鐘潤, 東森生, 松田恒平, 戸村秀明
  • 学会等名: 第28回日本下垂体研究会
  • 発表場所: 岩手
• [学会発表] 実物としてのマウス多能性幹細胞DNAメチル化プロフィールに基づく幹細胞評価：ブタiPS細胞を例として
  • 著者名/発表者名: 新井良和, 大鐘潤, 藤城修平, 中野和明, 塩田邦郎, 花園豊, 長嶋比呂志
  • 学会等名: 日本エピジェネティクス研究会
  • 発表場所: 奈良
• [学会発表] エピジェネティック制御下にある新たなNodal遺伝子の制御領域
  • 著者名/発表者名: 新井大祐, 大鐘潤, 田中智, 塩田邦郎
  • 学会等名: 日本エピジェネティクス研究会
  • 発表場所: 奈良
• [学会発表] Epigenetic assessment of environmental chemicals using mouse embryonic stem cells.
  • 著者名/発表者名: 大鐘潤
  • 学会等名: AsiaCORD 2013
  • 発表場所: 兵庫
  • 招待講演