植物ポリアミン輸送体のストレス応答における機能と生理的役割

• 研究課題/領域番号: 25450522
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 応用分子細胞生物学
• 研究機関: 国立研究開発法人理化学研究所
• 研究代表者: 藤田 美紀 国立研究開発法人理化学研究所, 環境資源科学研究センター, 研究員 (70332294)
• 研究期間 (年度): 2013-04-01 – 2017-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2016年度)
• 配分額: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円); 2015年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円); 2014年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円); 2013年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
• キーワード: ポリアミン / トランスポーター / ストレス応答 / パラコート / ストレス / ポリアミン輸送 / ストレス耐性 / 植物 / 生体分子 / オルガネラ

研究成果の概要

植物におけるポリアミン輸送の分子メカニズムと生理的機能を解明することを目的として、植物のポリアミン輸送体RMV1/LAT1およびそのファミリー遺伝子の機能解析を行った。シロイヌナズナゲノムに存在する5つのLATファミリータンパク質は高い相同性を示す一方、多様な発現様式および細胞内局在性を示すことを明らかにした。また、LATファミリー遺伝子が、塩耐性に関与すること、更に、ポリアミンに加えてパラコートと輸送競合を示す別の基質の輸送にも関わることを明らかにした。

研究成果

• [雑誌論文] Overexpression of AtABCG25 enhances the abscisic acid signal in guard cells and improves plant water use efficiency. (2016)
  • 著者名/発表者名: Kuromori T*, Fujita M*, Urano K, Tanabata T, Sugimoto E, Shinozaki K.
  • 雑誌名: Plant Science 巻: in press ページ: 75-81
  • DOI: 10.1016/j.plantsci.2016.02.019
  • 査読あり
• [雑誌論文] SNAC-As, stress-responsive NAC transcription factors, mediate ABA-inducible leaf senescence. (2015)
  • 著者名/発表者名: Takasaki H, Maruyama K, Takahashi F, Fujita M, Yoshida T, Nakashima K, Myouga F, Toyooka K, Yamaguchi-Shinozaki K, Shinozaki K.
  • 雑誌名: Plant Journal 巻: 84 号: 6 ページ: 1114-1123
  • DOI: 10.1111/tpj.13067
  • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著
• [雑誌論文] Identification of Polyamine Transporters in Plants: Paraquat Transport Provides Crucial Clues. (2014)
  • 著者名/発表者名: Fujita M, Shinozaki K.
  • 雑誌名: Plant Cell Physiol 巻: in press 号: 5 ページ: 855-861
  • DOI: 10.1093/pcp/pcu032
  • 査読あり
• [学会発表] RMV1, a polyamine/paraquat transporter is involved in thiamine transport (2017)
  • 著者名/発表者名: Miki Fujita, Yasunari Fujita, Kazuo Shinozaki
  • 学会等名: 植物生理学会
  • 発表場所: 鹿児島大学（鹿児島県鹿児島市）
  • 年月日: 2017-03-16
• [学会発表] 植物ポリアミントランスポーターのストレス応答と生理的役割 (2016)
  • 著者名/発表者名: 藤田美紀、篠崎一雄
  • 学会等名: トランスポーター研究会
  • 発表場所: 京都大学（京都府宇治市）
  • 年月日: 2016-07-02
• [学会発表] Functional analysis of Arabidopsis polyamine transporters in abiotic stress response (2016)
  • 著者名/発表者名: Miki Fujita, Yasunari Fujita, Kazuo Shinozaki
  • 学会等名: 植物生理学会
  • 発表場所: 岩手大学・盛岡
  • 年月日: 2016-03-19
• [学会発表] 植物ポリアミントランスポーターAtLATファミリーの機能解析 (2015)
  • 著者名/発表者名: 藤田美紀、篠崎一雄
  • 学会等名: 日本植物細胞分子生物学会
  • 発表場所: 東京大学・東京
  • 年月日: 2015-08-11
• [学会発表] 植物ポリアミントランスポーターAtLATファミリーの細胞内局在性による機能分担 (2015)
  • 著者名/発表者名: 藤田美紀、篠崎一雄
  • 学会等名: トランスポーター研究会
  • 発表場所: 慶應義塾大学
  • 年月日: 2015-06-20
• [学会発表] 植物ポリアミントランスポーターAtLATファミリー遺伝子変異体の解析 (2015)
  • 著者名/発表者名: 藤田美紀、篠崎一雄
  • 学会等名: 第56回日本植物生理学会年会
  • 発表場所: 東京農業大学（東京）
  • 年月日: 2015-03-16 – 2015-03-18
• [学会発表] パラコート耐性研究から見出された植物ポリアミントランスポーター (2014)
  • 著者名/発表者名: 藤田美紀、篠崎一雄
  • 学会等名: 第78回日本植物学会シンポジウム
  • 発表場所: 明治大学（東京）
  • 年月日: 2014-09-12
  • 招待講演
• [学会発表] Functional analysis of Arabidopsis polyamine/paraquat transporters (2014)
  • 著者名/発表者名: Miki Fujita, Kazuo Shinozaki
  • 学会等名: Plant Biology 2014
  • 発表場所: Portland, Oregon, USA
  • 年月日: 2014-07-12 – 2014-07-16
• [学会発表] 植物ポリアミントランスポーターAtLAT ファミリーの機能解析 (2014)
  • 著者名/発表者名: 藤田 美紀、篠崎 一雄
  • 学会等名: 第55回日本植物生理学会年会
  • 発表場所: 富山
• [学会発表] Transport of paraquat in plants is mediated by a polyamine transporter (2013)
  • 著者名/発表者名: Fujita, M. and Shinozaki, K.
  • 学会等名: Gordon Research Conference Polyamines
  • 発表場所: Waterville Valley, NH, USA
  • 招待講演
• [図書] Polyamines (2015)
  • 著者名/発表者名: Fujita M and Shinozaki K
  • 総ページ数: 253
  • 出版者: Springer Publishing