研究課題
基盤研究(C)
癌の根治には、腫瘍組織中の化学療法や放射線治療に抵抗性の癌幹細胞の駆逐が必須である。毛包幹細胞は、マウス皮膚がんモデルの解析において皮膚がんの発生母細胞(癌幹細胞)であることが示されている。本研究では、毛包幹細胞を題材としてIFNの作用がその幹細胞性を低下させるストレスとなりうることを、IFNシグナルが過剰となるIRF2欠損マウスで明らかにした。また、遺伝子発現解析や細胞系譜追跡の実験から、この幹細胞性の低下が幹細胞の「異常分化」によって生じていることを明らかにした。このようなIFNの作用は今後、癌幹細胞を駆逐する戦略として有望であると考えられる。
すべて 2013
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Blood
巻: 121 号: 16 ページ: 3267-3273
10.1182/blood-2012-07-443713