ヒト抗体ライブラリを用いた網羅的配列解析によるガン細胞特異的ヒト抗体の創製研究

• 研究課題/領域番号: 25460151
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 創薬化学
• 研究機関: 鹿児島大学
• 研究代表者: 伊東 祐二 鹿児島大学, 理工学研究域理学系, 教授 (60223195)
• 研究分担者: 有馬 直道 鹿児島大学, 医歯学総合研究科, 客員研究員 (30175997)
• 研究期間 (年度): 2013-04-01 – 2016-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2015年度)
• 配分額: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円); 2015年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円); 2014年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円); 2013年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
• キーワード: 抗体医薬 / ガン / ファージライブラリー / 次世代シークエンサー / バイオパンイング / 単鎖Fv抗体 / ヒト抗体 / 抗体 / 治療 / 細胞 / ファージライブラリ / バイオパンニング / ガン細胞 / 網羅的配列解析 / 抗体ライブラリ

研究成果の概要

本研究は、ヒト抗体ライブラリー技術に、次世代シークエンサーを使った網羅的配列解析技術（NGS法）を組み合わせることによる、より短期間で確実な特異的抗体の単離システムの構築を目的とした。成果として、肝ガン細胞、並びに食道がん細胞を標的としたルテラン並びに抗原Aの組み換え型タンパク質に対する抗体の単離をNGS法によって行い、特異的な複数の結合クローンの単離に成功した。この結果は、NGS法が通常のクローニング/結合スクリーニングに比べ、多数の結合クローンの同定において有用であることを示している。

研究成果

• [雑誌論文] Selection of Color-Changing and Intensity-Increasing Fluorogenic Probe as Protein-Specific Indicator Obtained via the 10BASEd-T (2016)
  • 著者名/発表者名: Masumi Taki, Hiroaki Inoue, Kazuto Mochizuki, Jay Yang, and Yuji Ito
  • 雑誌名: Anal. Chem. 巻: 88 号: 2 ページ: 1096-1099
  • DOI: 10.1021/acs.analchem.5b04687
  • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著
• [雑誌論文] 特集抗体医薬の進歩“ヒトIgG特異的化学修飾による機能性抗体医薬の創出” (2016)
  • 著者名/発表者名: 伊東祐二
  • 雑誌名: 細胞 巻: 48 ページ: 172-176
• [雑誌論文] Isolation and characterization of antigen-specific alpaca (Lama pacos) VHH antibodies by biopanning followed by high throughput sequencing (2015)
  • 著者名/発表者名: Nobuo Miyazaki, Norihiko Kiyose, Yoko Akazawa, Mizuki Takashima, Yosihisa Hagihara, Naokazu Inoue, Tomonari Matsuda, Ryu Ogawa, Seiya Inoue, Yuji Ito
  • 雑誌名: Journal of Biochemistry 巻: 157 号: 3 ページ: 205-215
  • DOI: 10.1093/jb/mvv038
  • 査読あり / オープンアクセス / 謝辞記載あり
• [雑誌論文] 分子標的素子デザインにおけるファージライブラリー法 (2015)
  • 著者名/発表者名: 橋口周平, 宮原隆二, 岸本聡, 伊東祐二
  • 雑誌名: 生物工学 巻: 93 ページ: 289-292
  • オープンアクセス
• [雑誌論文] Highly efficient production of VHH antibody fragments in Brevibacillus choshinensis expression system (2015)
  • 著者名/発表者名: Makoto Mizukami, Hiroko Tokunaga, Hiromasa Onishi, Yohei Ueno, Hiroshi Hanagata, Nobuo Miyazaki, Norihiko Kiyose, Yuji Ito, Matsujiro Ishibashi, Yoshihisa Hagihara, Tsutomu Arakawa, Akira Miyauchi, Masao Tokunaga
  • 雑誌名: Protein Expression and Purification 巻: 105 ページ: 23-32
  • DOI: 10.1016/j.pep.2014.09.017
  • 査読あり / オープンアクセス / 謝辞記載あり
• [雑誌論文] Selection and Characterization of Human Serum Albumin-specific Porcine scFv Antibodies, Using a Phage Display Library (2014)
  • 著者名/発表者名: Junko Muraoka, Takuya Ozawa, Yurie Enomoto, Norihiko Kiyose, Ayana Imamura, Kazunari Arima, Hiroshi Nakayama, and Yuji Ito
  • 雑誌名: Monoclonal Antibodies in Immunodiagnosis and Immunotherapy 巻: 33 号: 1 ページ: 42-66
  • DOI: 10.1089/mab.2013.0068
  • 査読あり
• [雑誌論文] Construction of a crown ether-like supramolecular library by conjugation of genetically-encoded peptide linkers displayed on bacteriophage T7 (2014)
  • 著者名/発表者名: Keisuke Fukunaga, Takaaki Hatanaka, Yuji Ito, Michiko Minami and Masumi Taki
  • 雑誌名: Chem. Commun. 巻: 50 号: 30 ページ: 3921-3923
  • DOI: 10.1039/c4cc00811a
  • 査読あり
• [雑誌論文] Pharmacophore Generation from a Drug-like Core Molecule Surrounded by a Library Peptide via the 10BASEd-T on Bacteriophage T7 (2014)
  • 著者名/発表者名: Yuuki Tokunaga, Yuuki Azetsu, Keisuke Fukunaga, Takaaki Hatanaka, Yuji Ito and Masumi Taki
  • 雑誌名: Molecules 巻: 19 号: 2 ページ: 2481-2496
  • DOI: 10.3390/molecules19022481
  • 査読あり
• [雑誌論文] Gp10 based-thioetherification (10BASEd-T) on a displaying library peptide of bacteriophage T7 (2013)
  • 著者名/発表者名: Keisuke Fukunaga, Takaaki Hatanaka, Yuji Ito and Masumi Taki
  • 雑誌名: Mol. Biosyst. 巻: 9 号: 12 ページ: 2988-2991
  • DOI: 10.1039/c3mb70379g
  • 査読あり
• [雑誌論文] Preparation and evaluation of cellulose-dissolving magnetic ionic liquid (2013)
  • 著者名/発表者名: Muraoka, J., Kamiya, N., and Ito, Y
  • 雑誌名: Journal of Molecular Liquids 巻: 182 ページ: 76-78
  • DOI: 10.1016/j.molliq.2013.03.012
  • NAID: 120005303831
  • 査読あり
• [学会発表] 網羅的配列解析による多様な候補抗体の迅速同定手法の開発 (2016)
  • 著者名/発表者名: 伊東祐二
  • 学会等名: 日本薬学会第136年会
  • 発表場所: 横浜コンベンションセンター（神奈川・横浜）
  • 年月日: 2016-03-27
  • 招待講演
• [学会発表] 革新的バイオ医薬品創製に向けたファージライブラリによる機能性抗体・ペプチドのデザイン (2015)
  • 著者名/発表者名: 伊東祐二
  • 学会等名: 日本薬学会九州支部主催 特別講演会
  • 発表場所: 長崎大学薬学部（長崎・長崎）
  • 年月日: 2015-12-14
  • 招待講演
• [学会発表] 次世代シークエンサーを用いた網羅的配列解析によるファージライブラリからの特異的抗体の効率的同定法 (2015)
  • 著者名/発表者名: 伊東祐二
  • 学会等名: 生物化学的測定研究会第20回学術シンポジウム
  • 発表場所: 神戸薬科大学（兵庫・神戸）
  • 年月日: 2015-11-13
  • 招待講演
• [学会発表] 次世代シークエンサー配列解析による効率的な抗原特異的抗体の同定 (2015)
  • 著者名/発表者名: 伊東祐二
  • 学会等名: 第67回日本生物工学会シンポジウム
  • 発表場所: 城山ホテル（鹿児島・鹿児島）
  • 年月日: 2015-10-26
  • 招待講演
• [学会発表] 革新的バイオ医薬創製に向けたファージライブラリによる機能性抗体・ペプチドのデザイン (2015)
  • 著者名/発表者名: 伊東祐二
  • 学会等名: 第21 回ペプチドフォーラム
  • 発表場所: 東京薬科大学千代田サテライトキャンパス（東京・千代田区）
  • 年月日: 2015-08-29
  • 招待講演
• [学会発表] Identification of disease related antigen-specific novel human antibodies by method that combines biopanning and analysis of next generation sequencer from patient-derived scFv antibody library (2015)
  • 著者名/発表者名: Yuji Ito, Yurie Enomoto, Shuhei Umemura, Aiko Fujiyama, Ryoko Mieno, Yukiko Kato and Dai-ichiro Kato
  • 学会等名: The 29th annual symposium of the protein society
  • 発表場所: Barcelona（Spain）
  • 年月日: 2015-07-22
  • 国際学会
• [学会発表] 次世代シークエンサーを用いた網羅的抗体配列解析によるルテラン特異的な肝癌患者由来抗体の解析 (2014)
  • 著者名/発表者名: 藤山愛子、榎元友里恵、吉川大和、Hui Kam Man、松田知成、伊東祐二
  • 学会等名: 平成２６年度日本生化学会九州支部例会
  • 発表場所: 九州大学病院キャンパス コラボステーション I（福岡県福岡市）
  • 年月日: 2014-05-17 – 2014-05-18
• [学会発表] Isolation and characterization of antigen-specific VHH antibodies from immunized alpaca VHH antibody phage lbrary using Next Generation Sequencing (NGS) (2013)
  • 著者名/発表者名: Nobuo Miyazaki, Norihiko Kiyose, Yosihisa Hagihara, Matsuda Tomonari, Seiya Inoue, Kzunori Arima and Yuji Ito
  • 学会等名: Antibody Engineering & Therapeutics 2013
  • 発表場所: Huntington Beach, CA
• [学会発表] 患者由来の抗体ファージライブラリから得られた肝癌細胞抗原ルテランに対する自己抗体の性状解析 (2013)
  • 著者名/発表者名: 3) 榎元友里恵，吉川大和，Hui Kam Man，有馬一成，伊東祐二
  • 学会等名: 第86回日本生化学会大会
  • 発表場所: 横浜
• [学会発表] アルパカ由来VHHナイーブ抗体ファージライブラリから単離された抗原特異的VHH抗体の単離と機能解析 (2013)
  • 著者名/発表者名: 4) 清瀬紀彦，宮崎誠生，井上聖也，有馬一成，岸本聡，萩原義久，伊東祐二
  • 学会等名: 第86回日本生化学会大会
  • 発表場所: 横浜
• [学会発表] 抗原免疫動物から構築したアルパカVHH抗体ファージライブラリからの抗原特異的抗体の単離と機能解析 (2013)
  • 著者名/発表者名: 6) 宮﨑誠生，清瀬紀彦，萩原義久，井上聖也，有馬一成，伊東祐二
  • 学会等名: 第86回日本生化学会大会
  • 発表場所: 横浜
• [学会発表] ブタ抗体ファージライブラリを使った抗原特異的ヒト化抗体 (2013)
  • 著者名/発表者名: 小澤拓矢，若井純子，有馬一成，伊東祐二
  • 学会等名: 第86回日本生化学会大会
  • 発表場所: 横浜
• [図書] 免疫測定法 基礎から先端まで（小林典弘、他、編集） (2014)
  • 著者名/発表者名: 伊東祐二、宮崎誠生、榎元友里恵
  • 総ページ数: 10
  • 出版者: 講談社
• [備考] 研究者総覧（伊東祐二）
  • URL: http://kuris.cc.kagoshima-u.ac.jp/705524.html
• [備考] 研究室ホームページ（伊東研究室）
  • URL: http://www.sci.kagoshima-u.ac.jp/~yito/
• [産業財産権] 抗癌剤 (2015)
  • 発明者名: 吉川大和, 野水基義, 福原武志 , 伊東祐二
  • 権利者名: 吉川大和, 野水基義, 福原武志 , 伊東祐二
  • 産業財産権種類: 特許
  • 産業財産権番号: 2015-230926
  • 出願年月日: 2015-11-26
• [産業財産権] IgG結合ペプチドによる抗体の特異的修飾 (2015)
  • 発明者名: 伊東祐二
  • 権利者名: 伊東祐二
  • 産業財産権種類: 特許
  • 産業財産権番号: 2015-103153
  • 出願年月日: 2015-05-20
• [産業財産権] 低分子化抗体のスクリーニング方法及び製造方法 (2013)
  • 発明者名: 伊東 祐二、他５名
  • 権利者名: 伊東 祐二、他５名
  • 産業財産権種類: 特許
  • 産業財産権番号: 2013-241806
  • 出願年月日: 2013-11-29