一酸化窒素によるカルシウム放出機構の骨格筋における機能的意義

• 研究課題/領域番号: 25460303
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 生理学一般
• 研究機関: 東京慈恵会医科大学
• 研究代表者: 山澤 徳志子 東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (00282616)
• 研究期間 (年度): 2013-04-01 – 2016-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2015年度)
• 配分額: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円); 2015年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円); 2014年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円); 2013年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
• キーワード: 一酸化窒素 / カルシウム / リアノジン受容体 / 骨格筋

研究成果の概要

一酸化窒素による細胞内カルシウム放出機構（NICR）を中枢神経系で発見し、これが神経細胞死に関与していることを明らかにした。本研究では、骨格筋において、NICRの生理的および病態生理的意義を解明することを目的とした。悪性高熱症等で報告されているリアノジン受容体変異遺伝子を培養細胞に安定発現させ、Ca2+濃度測定、分子動力学計算法によるシミュレーションを行い、機能的変異を多角的、定量的に解析する方法を開発した。また、NICRを阻害した小動物の骨格筋初代培養細胞を用いて、骨格筋幹細胞の増殖速度及び、多核骨格筋細胞への分化過程について差異が認められない事を示した。

研究成果

• [雑誌論文] 脳における新規細胞内カルシウム放出機構 一酸化窒素依存的カルシウム放出：神経細胞死への関与 (2016)
  • 著者名/発表者名: 山澤 徳志子、柿澤 昌
  • 雑誌名: 日本薬理学雑誌 巻: 147 号: 4 ページ: 200-205
  • DOI: 10.1254/fpj.147.200
  • NAID: 130005143839
  • ISSN: 0015-5691, 1347-8397
  • 査読あり
• [雑誌論文] 脳における新規細胞内カルシウム放出機構 一酸化窒素依存的カルシウム放出：制御機構と神経機能への関与 (2016)
  • 著者名/発表者名: 柿澤 昌、山澤徳志子
  • 雑誌名: 日本薬理学雑誌 巻: 147 号: 4 ページ: 194-199
  • DOI: 10.1254/fpj.147.194
  • NAID: 130005143841
  • ISSN: 0015-5691, 1347-8397
  • 査読あり
• [雑誌論文] Chlorogenic acid, a polyphenol in coffee, protects neurons against glutamate neurotoxicity (2015)
  • 著者名/発表者名: Mikami, Y. and Yamazawa, T.
  • 雑誌名: Life Sciences 巻: 139 ページ: 69-73
  • DOI: 10.1016/j.lfs.2015.08.005
  • 査読あり / 謝辞記載あり
• [雑誌論文] Divergent Activity Profiles of Type 1 Ryanodine Receptor Channels Carrying Malignant Hyperthermia and Central Core Disease Mutations in the Amino-Terminal Region. (2015)
  • 著者名/発表者名: Murayama T, Kurebayashi N, Yamazawa T, Oyamada H, Suzuki J, Kanemaru K, Oguchi K, Iino M, Sakurai T.
  • 雑誌名: PLoS One 巻: 10 号: 6 ページ: e0130606-e0130606
  • DOI: 10.1371/journal.pone.0130606
  • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著 / 謝辞記載あり
• [学会発表] 第93回日本生理学会大会 (2016)
  • 著者名/発表者名: 山澤德志子、中村直俊、佐藤真理、佐藤主税
  • 学会等名: 大気圧電子顕微鏡による分泌腺組織の水中観察
  • 発表場所: 札幌国際会議場 （北海道）
  • 年月日: 2016-03-22
• [学会発表] 大気圧電子顕微鏡による唾液腺組織の水中観察 (2016)
  • 著者名/発表者名: 山澤德志子、中村直俊、佐藤真理、佐藤主税
  • 学会等名: 第89回日本薬理学会年会
  • 発表場所: パシフィコ横浜（神奈川県）
  • 年月日: 2016-03-09
• [学会発表] Correlation of molecular dynamics analysis and calcium signaling in mutant ryanodine receptors (2016)
  • 著者名/発表者名: Toshiko Yamazawa, Takashi Murayama, Hideto Oyamada, Junji Suzuki, Nagomi Kurebayashi, Kazunori Kanemaru, Maki Yamaguch, Shigeru Takemori, Chikara Sato, Masamitsu Iino
  • 学会等名: 60 th The Biophysical Society Annual Meeting
  • 発表場所: Los Angeles CA, USA
  • 年月日: 2016-02-27
  • 国際学会
• [学会発表] 変異リアノジン受容体における分子動力学解析とカルシウムシグナル可視化解析の相関 (2015)
  • 著者名/発表者名: 山澤 德志子, 村山 尚, 小山田 英人, 鈴木 純二, 呉林 なごみ, 金丸 和典, 山口 眞紀, 竹森 重, 小口 勝司, 櫻井 隆, 飯野 正光
  • 学会等名: 第53回生物物理学会年会
  • 発表場所: 金沢大学（石川県）
  • 年月日: 2015-09-13
• [学会発表] 骨格筋の増殖・分化に及ぼすポリアミンの作用 (2015)
  • 著者名/発表者名: 山澤 德志子、大野 哲生、村山 尚、大城戸 真喜子、櫻井 隆、山口 眞紀
  • 学会等名: 第一回日本筋学会学術集会
  • 発表場所: 国立精神・神経センター （東京都）
  • 年月日: 2015-08-08
• [学会発表] Functional analysis of type 1 ryanodine receptor carrying disease associated mutations. (2015)
  • 著者名/発表者名: Toshiko Yamazawa, Takashi Murayama, Hideto Oyamada, Junji Suzuki, Nagomi Kurebayashi, Kazunori Kanemaru, Maki Yamaguchi, Shigeru Takemori, Masamitsu Iino.
  • 学会等名: "Muscle: Excitation-Contraction Coupling" Gordon Research Conference
  • 発表場所: Sunday River ME, USA
  • 年月日: 2015-05-31
  • 国際学会
• [学会発表] ポリフェノールの神経保護作用 (2015)
  • 著者名/発表者名: 山澤德志子、三上義礼
  • 学会等名: 第92回日本生理学会大会
  • 発表場所: 神戸
  • 年月日: 2015-03-21 – 2015-03-23
• [学会発表] 中枢神経における一酸化窒素によるカルシウム放出 (2015)
  • 著者名/発表者名: 山澤德志子
  • 学会等名: 第88回日本薬理学会年会
  • 発表場所: 名古屋
  • 年月日: 2015-03-18 – 2015-03-20
• [学会発表] 1型リアノジン受容体N末領域における悪性高熱症に関わる機能的変異 (2014)
  • 著者名/発表者名: 山澤 德志子、村山 尚、小山田 英人、鈴木 純二、呉林 なごみ、金丸 和典、山口 眞紀、竹森 重、飯野 正光
  • 学会等名: 第52回日本生物物理学会
  • 発表場所: 札幌
  • 年月日: 2014-09-25 – 2014-09-27
• [学会発表] Functional analysis of ryanodine receptor carrying malignant hyperthermia associated mutations. (2014)
  • 著者名/発表者名: Toshiko Yamazawa, Takashi Murayama, Hideto Oyamada, Junji Suzuki, kazunori Kanemaru, Nagomi Kurebayashi, Katsuji Oguch, Takashi Sakurai, Shigeru Takemori, Masamitsu Iino
  • 学会等名: WCP（国際薬理学会）
  • 発表場所: Cape town, South Africa
  • 年月日: 2014-07-13 – 2014-07-18
• [学会発表] Exploration of functional mutations of ryanodine receptor in malignant hyperthermia.
  • 著者名/発表者名: Yamazawa T, Oyamada H, Murayama T, Kurebayashi N, Oguchi K, Sakurai T, Iino M, Takemori S.
  • 学会等名: IUPS(国際生理学会)
  • 発表場所: Birmingham, UK.
• [学会発表] 悪性高熱症関連変異をもたらしている1型リアノジン受容体の機能解析
  • 著者名/発表者名: 山澤德志子、村山尚、小山田英人、 鈴木純二、金丸和典、呉林なごみ、飯野正光、竹森重
  • 学会等名: 第58回生物物理学会年会
  • 発表場所: 京都国際会館、京都府
• [学会発表] Functional analysis of ryanodine receptor carrying malignant hyperthermia associated mutations.
  • 著者名/発表者名: Yamazawa T, Murayama T, Oyamada H, Suzuki J, Kanemaru K, Kurebayashi N, Oguch K, Sakurai T, Takemori S, Iino M.
  • 学会等名: 58th Biophysical society annual meeting
  • 発表場所: SanFrancisco, USA
• [学会発表] 骨格筋の増殖・分化に対するポリアミンの作用
  • 著者名/発表者名: 山澤徳志子、大野哲夫、大城戸真喜子、山本裕大、山口眞紀、竹森重
  • 学会等名: 第91回日本生理学会大会
  • 発表場所: 鹿児島大学、鹿児島県
• [学会発表] N末端悪性高熱症関連突然変異をもたらしている1型リアノジン受容体の機能解析
  • 著者名/発表者名: 山澤 德志子, 村山 尚, 小山田 英人, 鈴木 純二,金丸 和典, 呉林 なごみ, 小口 勝司, 櫻井 隆 , 竹森 重 , 飯野 正光
  • 学会等名: 第87回日本薬理学会年会
  • 発表場所: 東北大学、宮城県