TDP-43およびFUS関連筋萎縮性側索硬化症の病態メカニズムの解明

• 研究課題/領域番号: 25460342
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 薬理学一般
• 研究機関: 東京医科大学
• 研究代表者: 鈴木 宏昌 東京医科大学, 医学部, 助教 (10424178)
• 研究期間 (年度): 2013-04-01 – 2016-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2015年度)
• 配分額: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円); 2015年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円); 2014年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円); 2013年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
• キーワード: 筋萎縮性側索硬化症 / 神経細胞死 / TDP-43 / FUS / hnRNP / hnRNPA1 / 神経変性疾患 / 前頭側頭葉変性症

研究成果の概要

筋萎縮性側索硬化症（ALS）は上位下位両運動神経が変性脱落する運動神経変性疾患である。これまで様々な病態仮説が提唱されているものの定説はなく、根本的治療薬もない。
本研究では、ALS発症に密接に関与していると考えられているRNA結合タンパク質（RBP）であるTDP-43、FUS、hnRNPA1に着目し、それぞれが導く神経細胞死機序の一端を明らかにした。
今後はこれらRBPに共通した細胞死誘導機序を創薬標的とし、RBPによる運動神経細胞死を抑制可能な治療薬開発を目指していきたい。

研究成果

• [雑誌論文] Nuclear TDP-43 causes neuronal toxicity by escaping from the inhibitory regulation by hnRNPs (2015)
  • 著者名/発表者名: Hiroaki Suzuki, Yoshio Shibagaki, Seisuke Hattori, and Masaaki Matsuoka
  • 雑誌名: Human Molecular Genetics 巻: 24 号: 6 ページ: 1513-1527
  • DOI: 10.1093/hmg/ddu563
  • 査読あり / オープンアクセス / 謝辞記載あり
• [雑誌論文] Overexpression of nuclear FUS induces neuronal cell death (2015)
  • 著者名/発表者名: Hiroaki Suzuki and Masaaki Matsuoka
  • 雑誌名: Neuroscience 巻: 287 ページ: 113-124
  • DOI: 10.1016/j.neuroscience.2014.12.007
  • 査読あり / オープンアクセス / 謝辞記載あり
• [雑誌論文] 薬理学実習における事前学習の効果～e-learningシステムを利用して～ (2015)
  • 著者名/発表者名: Ichie Hara, Hiroaki Suzuki, Shinya Kusakari, and Masaaki Matsuoka
  • 雑誌名: 日本薬理学雑誌 巻: 145 号: 2 ページ: 80-84
  • DOI: 10.1254/fpj.145.80
  • NAID: 130004827723
  • ISSN: 0015-5691, 1347-8397
  • 査読あり
• [学会発表] hnRNPA1のALS/MSP変異体は自己発現調節機構の異常により細胞毒性を示す (2016)
  • 著者名/発表者名: 鈴木宏昌、松岡正明
  • 学会等名: 第89回日本薬理学会年会
  • 発表場所: 横浜
  • 年月日: 2016-03-10
• [学会発表] Nuclear TDP-43 causes neuronal toxicity by overcoming the intrinsic cell death -preventing mechanism mediated by hnRNPs (2015)
  • 著者名/発表者名: Hiroaki Suzuki, Yoshio Shibagaki, Seisuke Hattori, and Masaaki Matsuoka
  • 学会等名: 第88回日本薬理学会年会
  • 発表場所: 名古屋国際会議場
  • 年月日: 2015-03-20
• [学会発表] Nuclear TDP-43 induces neuronal cell death by associating with heterogeneous nuclear ribonucleoprotein-U (2014)
  • 著者名/発表者名: Hiroaki Suzuki and Masaaki Matsuoka
  • 学会等名: Society for Neuroscience 2014
  • 発表場所: Washington, DC
  • 年月日: 2014-11-17