配分額 *注記 |
5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2015年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2014年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2013年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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研究実績の概要 |
DNAマイクロアレイを用いた解析で、CHFRと連動して発現変動する遺伝子約4500個について統計学的検討を加え、解析対象遺伝子を50個に絞った。 これらの50候補遺伝子において、肺扁平上皮癌外科切除標本を用いて、免疫組織化学的タンパク発現、およびmRNA発現を検索し、それぞれを臨床病理学的因子と対比し、各因子と有意に関連する遺伝子を見出す計画であった。 1)免疫組織化学的蛋白発現;対象50遺伝子のうち、一次抗体を入手できた以下の9遺伝子について解析を完了した。CHFRの遺伝子導入により発現が抑制される遺伝子(GAS6, AXL, c-Myc, Versican):GAS6、AXLはそれぞれ8/20例、23/39例において弱い発現を認めた。c-Mycは12/19例に発現が認められた。Versicanは39例の検索で発現が見られなかった。CHFRの遺伝子導入により発現が増加する遺伝子(Fbxw7, CEACAM6, MUC4, HER2, RILPL):Fbxw7, CEACAM6, MUC4, HER2, RILPLはそれぞれ34/41例, 18/43例, 52/75例, 25/46例, 10/21例に発現が認められた。残りの41遺伝子については一次抗体が入手できず、完了できなかった。 2) mRNA発現解析:現在の所属施設において、症例数が少ない(扁平上皮癌8例/年)関係で十分な数の肺扁平上皮癌症例の凍結標本を準備できなかったため、解析を施行できなかった。 3)臨床病理学的因子との関連:腫瘍径、腫瘍分化度、病理病期、脈管浸潤、喫煙など諸因子と上記遺伝子の発現を比較したが、いずれも有意差は認められなかった。
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