研究課題
基盤研究(C)
皮膚の日光曝露による老化と癌の発生に関する研究を行った。曝露の有無にかかわらず1検体中の表皮内の構成細胞のテロメア長に差は乏しかった。曝露部表皮ではテロメアが有意に短かった。日光角化症(AK)の背景表皮では、テロメア短縮が証明された。つまり、AKはテロメアの短い表皮から発生した。同一個体の曝露部表皮と(頸部)と非曝露部(腹部)のテロメア長は、日光曝露部のテロメア長が短縮している傾向にあった。また、線維芽細胞ではAK周囲で短かった。AKの発生母地ではAKのない曝露部線維芽細胞よりも有意にテロメアが短く、前癌病変であるAKの発生に紫外線UV-BとともにUV-Aの影響があることが想像できた。
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Human Pathlogy
巻: 14 号: 3 ページ: 123-129
10.1016/j.humpath.2013.10.009