研究課題
基盤研究(C)
A群レンサ球菌は、咽頭炎等ありふれた病気から劇症型溶血性レンサ球菌感染症(STSS)のような重篤な病気を引き起こす。以前の研究で、STSS患者分離株は病原遺伝子を負に制御しているCsrS/CsrRやRggに高頻度で変異が存在することを明らかにした。本研究でこれら以外にどのような変異があるか調べた結果、新たに病原性遺伝子の発現を上昇させる変異(sic遺伝子のプロモーター変異)を見出した。この変異株はマウスへの致死性を上昇させ、この変異はSTSS患者分離株の方が咽頭由来株より有意にみられることが判明した。以上の結果から、sicプロモーターの変異はSTSSの病原性に重要な役割を持つことが考えられた。
すべて 2016 2015 2014 2013
すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (4件)
Epidemiology Infection
巻: 143 号: 4 ページ: 864-872
10.1017/s0950268814001265
J Infection Chemotherpy
巻: 21 号: 3 ページ: 207-211
10.1016/j.jiac.2014.12.002
Clin Microbiol Infect
巻: 19 号: 5 ページ: E222-E229
10.1111/1469-0691.12134