研究課題/領域番号 |
25460576
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ウイルス学
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研究機関 | 国立研究開発法人農業生物資源研究所 |
研究代表者 |
加藤 悦子 国立研究開発法人農業生物資源研究所, 生体分子研究ユニット, 上級研究員 (00355752)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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研究課題ステータス |
中途終了 (2015年度)
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配分額 *注記 |
5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
2015年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2014年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2013年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | ウイルス / ヘリカーゼ / タンパク質 / SAXS / X線 / ITC / タンパク質構造 |
研究実績の概要 |
スーパーファミリ1(SF1)ヘリカーゼは、多くの農学上および獣医学上重要なウイルスにコードされている。しかし、その立体構造や原子レベルでの機能は不明な点が多い。近年、我々はトマトモザイクウイルス(ToMV)がコードするSF1ヘリカーゼの安定領域(ToMV-Hel)を決定し、その立体構造の決定に成功した。同様に、他のウイルスがコードするSF1ヘリカーゼの構造と機能が解明できれば、その共通性や相違点から、ウイルスSF1ヘリカーゼの機能を明らかするとともに、将来的に創薬開発に対しての基盤情報となることが期待できる。 本申請課題では、ToMVと同様にSF1ヘリカーゼをコードする4種類ウイルスについて、i) 発現系の構築、ii) 精製方法の確立、iii) NTPase活性の評価、iv) 結晶化の検討、v) X線溶液散乱(SAXS)実験を行った。E型肝炎および風疹ウイルスのヘリカーゼドメインについては、発現量が少なく精製タンパク質を得ることはできなかった。ベネズエラウマ脳炎ウイルスのヘリカーゼドメインを含むタンパク質(VEEV-nsP2)については、精製タンパク質が効率よく得られた。SAXSによる解析の結果、精製VEEV-nsP2は単分散で良好な溶液状態にあることが分かり、低分解能構造が得た。しかし、本課題終了時点で結晶化条件の検討を継続中である。豚流行性下痢ウイルスのヘリカーゼドメインを含むタンパク質(PEDV-nsp10)についての研究は、大きく進展した。純度の高いタンパク質の精製方法を確立し、VEEV-nsP2と同様にSAXS解析を行った結果、単分散で良好な溶液状態にあることが分かり、低分解能構造が得た。さらに結晶化条件の検討を行い、タンパク質由来の反射を確認した。本課題終了時点では、より分解能の高い結晶を得るため結晶化条件の再検討中である。
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