肺炎球菌ワクチン導入による菌株遷移と新たな高病原性菌発生リスクの解析

• 研究課題/領域番号: 25460835
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 衛生学・公衆衛生学
• 研究機関: 大阪府立公衆衛生研究所
• 研究代表者: 河原 隆二 大阪府立公衆衛生研究所, その他部局等, 主任研究員 (10332454)
• 研究分担者: 武内 一 佛教大学, 社会福祉学部, 教授 (30552806)
• 研究期間 (年度): 2013-04-01 – 2016-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2015年度)
• 配分額: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円); 2015年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円); 2014年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円); 2013年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
• キーワード: 肺炎球菌 / ワクチン / 保菌 / 侵襲性感染症 / 侵襲性肺炎球菌感染症 / 薬剤耐性 / 遺伝子型 / IPD / 病原因子

研究成果の概要

健康な人における肺炎球菌の保菌にワクチンが影響するのか、また保菌株に新たな高病原株が出現しているかについて、研究を実施した。2014年に健康保育園児の保菌調査を行ったところ、保菌率は従来と変化がなかったが、ワクチン対応血清型の割合が低下し、非ワクチン血清型が増加していることがわかった。
特に、15A型の増加が顕著であり、侵襲性感染症由来株と関連性があることが明らかとなった。さらに、そのほとんどが国際流行クローンであるSweden15A-25とタイプが一致しており、今後警戒が必要であることが示唆された。

研究成果

• [雑誌論文] 2013年度の侵襲性肺炎球菌感染症の患者発生動向と成人患者由来の原因菌の血清型分布 (2014)
  • 著者名/発表者名: 河原隆二, 青柳哲史, 高橋弘毅, 武田博明, 田邊嘉也, 笠原 敬, 西順一郎, 藤田次郎, 丸山貴也, 山崎一美, 横山彰仁, 渡邊浩, 牧野友彦, 高橋琢理, 大日康史, 松井珠乃, 砂川富正, 石岡大成, 奥野英雄, 佐藤 弘, 新井 智, 木村博一, 多屋馨子, 大石和徳, 常 彬, 大西 真, 金城雄樹
  • 雑誌名: 病原微生物検出情報 巻: 35 ページ: 179-181
  • オープンアクセス
• [雑誌論文] 上咽頭培養で分離されるインフルエンザ菌および肺炎球菌の保菌状況の保育園入園1年間での変化―ワクチン接種との関連性― (2013)
  • 著者名/発表者名: 武内一, 河原隆二, 田中充, 嶋田聡, 中川元, 高雄礼
  • 雑誌名: 外来小児科 巻: 16 ページ: 140-147
  • 査読あり
• [学会発表] 大阪における健康保育園児の保菌由来肺炎球菌と侵襲性感染症由来肺炎球菌との関連性について (2016)
  • 著者名/発表者名: 河原隆二, 森裕一, 井澤恭子, 浜端朋子, 勝川千尋, 武内一
  • 学会等名: 第89回日本細菌学会総会
  • 発表場所: 大阪市
  • 年月日: 2016-03-23
• [学会発表] 保育園0歳児の入園後1年間におけるHib及び肺炎球菌保菌に関する前方視調査 (2015)
  • 著者名/発表者名: 武内一, 河原隆二, 森裕一
  • 学会等名: 第25回日本外来小児科学会年次集会
  • 発表場所: 仙台市
  • 年月日: 2015-08-21
• [学会発表] 大阪府における侵襲性肺炎球菌感染症の調査について (2014)
  • 著者名/発表者名: 河原隆二, 勝川千尋, 松井陽子, 福村和美, 大平文人, 久米田裕子
  • 学会等名: 衛生微生物技術協議会総会
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 2014-06-26