研究課題/領域番号 |
25460839
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
病院・医療管理学
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研究機関 | 東京学芸大学 |
研究代表者 |
前田 稔 東京学芸大学, 教育学部, 准教授 (20376841)
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研究協力者 |
菊池 佑
渡辺 基史
前田 まゆみ
内田 真一
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2015年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2014年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2013年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 病院患者図書館 / QOL / 医療情報 / 健康情報 / タブレットパソコン / インフォームドコンセント / プレパレーション / ディストラクション / 患者の読書環境 / 患者による医療情報の学習 / 読書環境 / セカンドオピニオン / 患者への情報提供 / チャイルド・ライフ・スペシャリスト / 学校図書館 / 読書 / 病院図書館 / 病院・医療管理学 / 図書館 |
研究成果の概要 |
病院患者図書館の調査を継続的に行う一方でタブレットパソコンやスマートフォン時代の影響に関する論点提示を目的に、量的・質的な側面の現地調査や動向調査を行った。 その結果、(1)ロサンゼルスでは医療従事者向けの図書館と機能や人的資源を兼ねており、小児病院ではプレパレーションやディストラクションに図書が有効活用されていた。(2)日本では病院患者図書館の浸透が進んでいる一方、質的な変化が続いている。(3)医療情報の入手源となる日本のアプリが多くはなく、学習アプリはゲーム的な海外製が中心であった。(4)図書や紙の清潔度についてATP拭き取り検査をした結果、表面の残存有機物が極めて少ない側面が判明した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
国内では、病院患者図書館への注目が高まっており、医療従事者向けの雑誌が減少する中で病院の司書職を中心に研究が進展しており、また、看護師の役割の拡大、病院ボランティアの充実化、小児医療の高度化、病院経営におけるQOLの浸透の側面からも、病院患者図書館研究の一助としての学術的意義がある。 患者の癒しや、待ち時間における主観的時間の軽減、人生を変える図書との出会い、居心地の良い空間の提供など、「読書センター」として患者の満足度向上に寄与する社会的意義が存在している。一方、医学書や健康関連図書により患者の学習環境を充実化させる「学習情報センター」の観点では、研究上の工夫の余地がまだ多く残されている。
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