エストロゲンによる逆流性食道炎、バレット食道発生に対する抑制効果の機序の解明

• 研究課題/領域番号: 25460924
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 消化器内科学
• 研究機関: 秋田大学 (2015); 東北大学 (2013-2014)
• 研究代表者: 飯島 克則 秋田大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (60375003)
• 研究期間 (年度): 2013-04-01 – 2016-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2015年度)
• 配分額: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円); 2015年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円); 2014年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円); 2013年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
• キーワード: エストロゲン / 逆流性食道炎

研究成果の概要

食道腺癌は男性優位に発現する予後不良な悪性疾患であり、その前駆状態であるバレット食道、逆流性食道炎の発現も男性で多いことが知られている。その要因の一つに、女性ホルモンであるエストロゲンがこれら一連の食道疾患に対して抑制的に作用していることが考えられている。今回の検討では、ウサギ食道粘膜のバリア機能とエストロゲンとの関係を検討した。その結果、エストロゲンは細胞間接着蛋白であるoccludinの発現を調整し、食道粘膜バリア機能を増強させている可能性が示唆された。そして、男女における食道バリア機能の違いが、逆流性食道炎、さらにはバレット食道や食道腺癌の男性優位性を導いていると考えられた。

研究成果

• [雑誌論文] Estrogen Enhances Esophageal Barrier Function by Potentiating Occludin Expression. (2016)
  • 著者名/発表者名: Honda J, Iijima K, Asanuma K, Ara N, Shiroki T, Kondo Y, Hatta W, Uno K, Asano N, Koike T, Shimosegawa T.
  • 雑誌名: Dig Dis Sci 巻: 61 号: 4 ページ: 1028-38
  • DOI: 10.1007/s10620-015-3980-6
  • 査読あり / 謝辞記載あり
• [学会発表] Estrogen Enhances Esophageal Barrier Function by Potentiating Occludin Expression. (2015)
  • 著者名/発表者名: Honda J, Iijima K, Asanuma K, Ara N, Shiroki T, Kondo Y, Hatta W, Uno K, Asano N, Koike T, Shimosegawa T.
  • 学会等名: Digestive disease week
  • 発表場所: Washington, DC
  • 年月日: 2015-05-16
  • 国際学会
• [学会発表] エストロゲンによる食道組織傷害抑制作用の機序に関する研究 (2014)
  • 著者名/発表者名: 本田 純也、飯島 克則、近藤 穣、八田 和久、遠藤 博之、荒 誠之、淺沼 清孝、宇野 要、浅野 直喜、小池 智幸、今谷 晃、下瀬川 徹
  • 学会等名: JDDW 2014 第56回日本消化器病学会大会
  • 発表場所: 神戸
  • 年月日: 2014-10-23 – 2014-10-26
• [学会発表] Involvement of luminal nitric oxide in the pathogenesis of gastro-esophageal reflux disease spectrum (2013)
  • 著者名/発表者名: Katsunori Iijima
  • 学会等名: Gastro 2013 Asia-Pacific Digestive Week/World Congress of Gastroenterology
  • 発表場所: 上海、中国
  • 招待講演