研究課題
基盤研究(C)
過敏性肺炎では肺へのリンパ球流入が炎症反応を促進する。本研究ではハト糞抽出物(PDE)の吸入による過敏性肺炎のマウスモデルを用いて、リンパ球循環の過程に重要であるスフィンゴシン1-リン酸(S1P)シグナル伝達系の役割を検討した。PDE吸入モデルマウスにおいて、S1P受容体の機能的アンタゴニストであるFTY720(フィンゴリモド塩酸塩)の投与により、リンパ球、好中球の肺への浸潤が抑制され気管支肺胞洗浄液(BAL)細胞中のIL-17A mRNA発現が低下したが、肺線維化は変化しなかった。次に、SphK1の阻害による影響を同様に検討したが、SphK阻害薬投与による肺線維化抑制は明らかでなかった。
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