研究課題
基盤研究(C)
本研究では、被嚢性腹膜硬化症の病態におけるTヘルパー(Th)細胞の役割解明を目的としている。研究代表者が開発したTh1/Th2/Th17細胞優位発現マウスに実験的腹膜硬化症モデルを誘導し、解析した。その結果、Th2細胞優位マウスは、腹膜の線維化がもっとも重度であった。一方、Th1細胞優位マウスはもっとも軽微であった。次に、Th1細胞優位発現マウスの腹水にて上昇が認められたIFN-γを、腹膜の線維化を誘導した野生型マウスに投与したところ、線維化の緩和を確認した。本研究結果により、被嚢性腹膜硬化症に対し、新たにTh細胞およびサイトカインの制御による治療法の有効性が示唆された。
すべて 2015 その他
すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (1件)
Experimental Animals
巻: 64 号: 4 ページ: 353-362
10.1538/expanim.15-0019
130005104841