研究課題/領域番号 |
25461242
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
腎臓内科学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
関 常司 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (30206619)
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研究分担者 |
堀田 晶子 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (20534895)
山田 秀臣 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (60396752)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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研究課題ステータス |
中途終了 (2014年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2015年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2014年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2013年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | Dent病 / CLC5 / H-ATPase |
研究実績の概要 |
Cl輸送体CLC5の変異は小分子蛋白尿、くる病、進行性の腎障害などの近位尿細管機能障害を特徴とするDent病を生じるが、その発症機序には不明の点が多い。特に、2Cl/H交換輸送体であるCLC5の変異によりエンドサイトーシス異常を引き起こすメカニズム及びH-ATPaseとの相互作用の生理的意義などは解決されていない。CLC5のゲーティング部位の変異E211Qが初めて典型的なDent病症例から同定されたので、人為的変異体E211Aと比較しつつ機能解析を行った。アフリカツメカエル卵母細胞発現系で野生型CLC5は陽性電位域でのみ強い外向き整流性を示す電流を発現させた。これに対して、E211AおよびE211Q変異体は全電位域に渡り直線的な電流を呈した。まさらにpH感受性微小電極を用いて細胞膜近傍のpH測定実験を行ったところ、E211Q変異体はE211Aと同様にCl/H交換輸送体ではなく、Clチャネルとして機能することが確認された。一方、HEK293培養細胞では、全てのCLC5コンストラクトの遺伝子導入はH-ATPase活性を増強したが、その増強作用は野生型が最大であった。またマウスから単離し培養した近位尿細管にCLC5に対するsiRNAを導入したところ、H-ATPase活性は著明に抑制された。以上よりE211Q変異はCLC5のCl/H交換機能を喪失させることが確認され、その結果近位尿細管エンドソーム及び細胞膜上のH-ATPaseの最大活性の発現が障害されることが示唆された。
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