研究課題
基盤研究(C)
本研究は治療抵抗性高血圧患者においてカテーテルによる腎徐神経術(RDN)が慢性的降圧をもたらす脳内機序を検討するために企画された。しかし、HTN-3試験によりRDNによる偽手術に比しての降圧効果の優位性が否定され、RDNの降圧における有効性が疑問視されるようになった。そこで、テーマを修正して、高血圧自然発症ラット(SHR)における、脳内(プロ)レニン受容体[(P)RR]の役割について検討することとした。現在、SHRにおける脳内(P)RR発現の亢進の有無、および脳内(P)RR発現が血圧、脳内酸化ストレス、バゾプレシン分泌、交感神経活動、飲水行動、食塩嗜好に及ぼす影響を検討しているところである。