研究成果の概要 |
運動野(M1)に対するQPS(quadripulse stimulation)によって、高頻度刺激では長期増強(LTP)が、低頻度刺激では長期抑圧(LTD)を誘発可能である。そこでこの可塑性変化効果に抗パーキンソン病薬が与える影響を評価するため、健常者10名を対象に、二重盲検にてレボドパ、プラミペキソール、プラセボの比較を行った。レボドパはQPSによるLTP,LTD両方を増幅したが、プラミペキソールは有意な変化を示さなかった。これは、プラミペキソールがD2選択性の高いドーパミン受容体刺激薬であり、LTP,LDTいずれの増幅にもD1,D2両方の刺激が必要と考えられた。
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