脂肪酸合成酵素ACCβの活性化抑制を標的とした新規糖尿病性腎症治療の可能性

• 研究課題/領域番号: 25461341
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 代謝学
• 研究機関: 滋賀医科大学
• 研究代表者: 一色 啓二 滋賀医科大学, 医学部, 非常勤講師 (60378487)
• 研究期間 (年度): 2013-04-01 – 2016-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2015年度)
• 配分額: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円); 2015年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円); 2014年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円); 2013年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
• キーワード: 腎臓病学 / 糖尿病性腎症 / 脂肪毒性

研究成果の概要

脂肪酸合成酵素ACCβの糖尿病性腎症発症進展における役割を検討するため、糸球体上皮細胞特異的ACCβ過剰発現マウスならびに近位尿細管細胞特異的ACCβ過剰発現マウスを作成し、ストレプトゾトシン誘発糖尿病モデルによる検討を行ったところ、ACCβの過剰発現は糖尿病モデルにおいて各々糸球体上皮細胞障害ならびに近位尿細管細胞障害をもたらすことを確認した。
さらに培養糸球体上皮細胞および培養近位尿細管細胞にACCβを過剰発現させたところ、高糖濃度条件下においてACCβ過剰発現は各々糸球体上皮細胞障害、近位尿細管細胞障害をもたらし、AMPK活性化剤であるAICARの投与により抑制された。

研究成果

• [学会発表] Increased Expression of Acetyl-CoA Carboxylase β is Involved in Podocyte Injury in Diabetic Nephropathy (2014)
  • 著者名/発表者名: Yuki Tanaka, Shinji Kume, Shiro Maeda, Itsuki Oshima, Hisazumi Araki, Keiji Isshiki, Shin-ichi Araki, Takashi Uzu and Hiroshi Maegawa
  • 学会等名: The 14th Asian Pacific Congress of Nephrology
  • 発表場所: Shinagawa
  • 年月日: 2014-05-14 – 2014-05-17
• [学会発表] ポドサイトにおける脂肪酸合成酵素ACCβの発現亢進は糖尿病におけるポドサイト障害を増悪させる (2013)
  • 著者名/発表者名: 田中 敬
  • 学会等名: 第56回日本腎臓学会学術総会
  • 発表場所: 東京
• [学会発表] Increased Expression of Acetyl-CoA Carboxylase β is Involved in Podocyte Injury in Diabetic Nephropathy (2013)
  • 著者名/発表者名: Yuki Tanaka
  • 学会等名: 73rd American Diabetes Association Scientific Sessions
  • 発表場所: アメリカ合衆国(シカゴ)
• [学会発表] 脂肪酸合成酵素Acetyl-CoA carboxylase β（ACCβ）の発現亢進は糖尿病状態におけるポドサイト障害を増悪させる (2013)
  • 著者名/発表者名: 田中 敬
  • 学会等名: 第28回日本糖尿病合併症学会
  • 発表場所: 旭川
• [学会発表] 脂肪酸合成酵素Acetyl-CoA carboxylase β（ACCβ）の発現亢進は糖尿病性腎症におけるポドサイト障害を増悪させる (2013)
  • 著者名/発表者名: 田中 敬
  • 学会等名: 第25回日本糖尿病性腎症研究会
  • 発表場所: 東京