研究課題
基盤研究(C)
全身性エリテマトーデス(SLE)やシェーグレン症候群(SS)は全身性自己免疫疾患に属し,発症機序は未だ不明である.本研究ではSLEやSSでみられる自己抗体の対応抗原TRIM21に注目し,患者検体を用いて病態での役割を検討した.その結果,TRIM21の発現は健常者群と比較してSLE群で有意に亢進しており,疾患活動性と関連していた.健常者群ではTRIM21 mRNA発現量とI型インターフェロン(IFN)mRNA発現量は逆相関していたが,SLE群では相関がみられなかった.以上から,SLEの病因としてTRIM21によるI型IFN発現抑制機構の破綻が考えられ,新規治療標的としての可能性が示唆された.
すべて 2016 2014
すべて 学会発表 (3件)