研究課題
基盤研究(C)
プロプラノロールは乳児血管腫に有効な治療法であるが、VEGF測定の有用性はわかっていない。乳児血管腫患者35例に対し、プロプラノロールを投与後、治療前後の血漿VEGF濃度をELISAで測定した。開始時月齢6ヶ月前と6か月後、表在型と腫瘤型、頭部顔面病変とそれ以外の改善度および治療前VEGF値を比較した。また腫瘍の大きさと月齢とVEGF値の相関、治療後のVEGF値の推移も比較した。腫瘍の大きさとVEGF値は有意に相関し、治療4週間後のVEGF値は、治療前の値より有意に低下していた。 VEGF値は乳児血管腫の治療経過の予測と治療効果のモニタリングとして有用である可能性が示唆された。
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