紫外線‐活性酸素由来のDNA損傷における皮膚発癌メカニズム；炎症はどう関与する？

• 研究課題/領域番号: 25461668
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 皮膚科学
• 研究機関: 神戸大学
• 研究代表者: 国定 充 神戸大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (80566969)
• 研究期間 (年度): 2013-04-01 – 2016-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2015年度)
• 配分額: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円); 2015年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円); 2014年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円); 2013年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
• キーワード: 紫外線発がん / DNA損傷 / 活性酸素 / Ogg1マウス / スピルリナ / 炎症反応 / 紫外線皮膚発がん / 炎症 / p53 / 紫外線皮膚発癌 / 紫外線発癌 / 色素性乾皮症

研究成果の概要

紫外線によって生じる活性酸素によるDNA損傷における修復機構が破綻すると皮膚発癌を生じやすくなり炎症関連遺伝子が上昇することが知られている。その仕組みについてOgg1ノックアウトマウス胎児から樹立した線維芽細胞を用いて検討し炎症関連の遺伝子の中でもバーシカンおよびケモカインであるCxcl1が著しく上昇しお互いの上昇を調節していることが確認できた。また珪藻類であるスピルリナが如何に紫外線発癌抑制効果を来すかについて紫外線照射後の炎症反応の抑制作用が強く関連することがOgg1マウスを用いて示され、紫外線により上昇する細胞内シグナル蛋白のリン酸化の抑制もスピルリナ添加により抑制されることが示された。

研究成果

• [雑誌論文] Detection of UV-induced cyclobutane pyrimidine dimers by near-infrared spectroscopy and aquaphotomics (2015)
  • 著者名/発表者名: Goto N, Bazar C, Kovacs Z, Kunisada M, Morita H, Kizaki S, Sugiyama H, Tsenkova R, Nishigori C
  • 雑誌名: Sci Rep 巻: Jul 2;5 号: 1 ページ: 11808-11808
  • DOI: 10.1038/srep11808
  • NAID: 120005822771
  • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著 / 謝辞記載あり
• [雑誌論文] Inhibitory effects of dietary Spirulina platensis on UVB induced skin inflammatory responses and carcinogenesis. (2014)
  • 著者名/発表者名: Yogianti, F., Kunisada, M., Nakano, E., Ono, R., Sakumi, K., Oka, S., Nakabeppu, Y., and Nishigori, C.
  • 雑誌名: J Invest Dermatol 巻: N/A 号: 10 ページ: 2610-2619
  • DOI: 10.1038/jid.2014.188
  • 査読あり
• [雑誌論文] Inhibitory effects of dietary Spirulina platensis on UVB-induced skin inflammatory responses and carcinogenesis (2014)
  • 著者名/発表者名: Yogianti F, Kunisada M, Nakano E, Ono R, Sakumi K, Oka S, Nakabeppu Y, Nishigori C
  • 雑誌名: Journal of Investigative Dermatology 巻: 00
  • 査読あり
• [学会発表] Molecular mechanisms of UVB carcinogenesis (2014)
  • 著者名/発表者名: Makoto Kunisada
  • 学会等名: XV WORLD CONGRESS ON CANCERS OF THE SKIN
  • 発表場所: エジンバラ、英国
  • 年月日: 2014-09-03 – 2014-09-06
  • 招待講演
• [学会発表] Spirulina platensisにおける抗炎症反応を介してのUVB長期照射によるマウス皮膚発癌抑制作用の検討 (2014)
  • 著者名/発表者名: 国定 充
  • 学会等名: 日本光医学・光生物学会
  • 発表場所: 浜松市
  • 年月日: 2014-07-25 – 2014-07-26
  • 招待講演
• [学会発表] （奨励賞講演）Spirulina platensisにおける抗炎症反応を介してのUVB長期照射によるマウス皮膚発癌抑制作用の検討 (2014)
  • 著者名/発表者名: 国定 充、Flandiana Yogianti、小野竜介、作見邦彦、岡素雅子、中別府雄作、錦織千佳子
  • 学会等名: 第36回日本光医学・光生物学会
  • 発表場所: 大阪
  • 招待講演
• [学会発表] Molecular mechanisms of UVB carcinogenesis (2014)
  • 著者名/発表者名: 国定 充
  • 学会等名: World Congress of Cancers of the Skin at the Edinburgh
  • 発表場所: エジンバラ
  • 招待講演
• [学会発表] Spirulina platensisにおける抗炎症反応を介してのUVB長期照射によるマウス皮膚発癌抑制作用の検討 (2013)
  • 著者名/発表者名: 国定 充、Flandiana Yogianti、小野竜介、作見邦彦、岡素雅子、中別府雄作、錦織千佳子
  • 学会等名: 第35回日本光医学・光生物学会
  • 発表場所: 浜松