脳内レドックス状態のイメージングを目的とするPETプローブの開発

• 研究課題/領域番号: 25461895
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 放射線科学
• 研究機関: 国立研究開発法人放射線医学総合研究所
• 研究代表者: 岡村 敏充 国立研究開発法人放射線医学総合研究所, 分子イメージング研究センター, 研究員 (80443068)
• 研究期間 (年度): 2013-04-01 – 2016-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2015年度)
• 配分額: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円); 2015年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円); 2014年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円); 2013年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
• キーワード: PET / レドックス / 放射性医薬品 / ＰＥＴ

研究成果の概要

脳内のレドックス状態を非侵襲的に評価することが可能となれば、脳疾患の病態解明や早期診断に貢献すると期待される。本研究では11C標識ジヒドロキノリン誘導体([11C]DHQ1)について、脳内のレドックスイメージングの可能性を検討した。[11C]DHQ1は投与後、脳内に入り水溶性代謝物に酸化され、その代謝物は[11C]DHQ1よりも緩やかに脳から排出された。また、レドックスモジュレータのアポシニンを投与したマウスの脳では水溶性代謝物への酸化が阻害され、さらに[11C]DHQ1の動態にも変化が認められた。以上、[11C]DHQ1による脳内レドックス状態のイメージングの可能性が示された。

研究成果

• [雑誌論文] A 11C-labeled 1,4-dihydroquinoline derivative as a potential PET tracer for imaging of redox status in mouse brain (2015)
  • 著者名/発表者名: Okamura Toshimitsu, Okada Maki, Kikuchi Tatsuya, Wakizaka Hidekatsu, Zhang Ming-Rong
  • 雑誌名: Journal of Cerebral Blood Flow & Metabolism 巻: 35 号: 12 ページ: 1930-1936
  • DOI: 10.1038/jcbfm.2015.132
  • 査読あり / 謝辞記載あり
• [学会発表] 酸化還元状態イメージング用分子プローブの開発 (2014)
  • 著者名/発表者名: 岡村 敏充, 岡田 真希, 脇坂 秀克, 菊池 達矢, 張 明栄
  • 学会等名: 第54回日本核医学会学術総会
  • 発表場所: 大阪市
  • 年月日: 2014-11-06
• [学会発表] Development of a Tracer for Imaging Activity of NADPH oxidase in the Brain (2014)
  • 著者名/発表者名: Okamura T, Okada M, Wakizaka H, and Zhang MR
  • 学会等名: First Adriatic Symposium on Biophysical Approaches in Biomedical Studies
  • 発表場所: Split
  • 年月日: 2014-08-25
• [備考] 発表論文等データベース
  • URL: http://www.nirs.go.jp/db/seikadb/Welcome.php