甲状腺未分化癌の分子標的開発に向けたEpCAMの機能解析

• 研究課題/領域番号: 25461976
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 外科学一般
• 研究機関: 信州大学
• 研究代表者: 伊藤 研一 信州大学, 学術研究院医学系, 教授 (10334905)
• 研究期間 (年度): 2013-04-01 – 2016-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2015年度)
• 配分額: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円); 2015年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円); 2014年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円); 2013年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
• キーワード: 甲状腺癌 / 甲状腺未分化癌 / 新規治療標的の開発 / 希少癌のバイオロジー / 分子標的の探索 / 稀少癌のバイオロジー / 上皮間葉転換 / 甲状腺癌未分化癌 / 癌のバイオロジー

研究成果の概要

甲状腺未分化癌は極めて悪性度が高い腫瘍で治療方法も確立していない。未分化癌の新しい治療戦略の開発を目指して、未分化癌の高い悪性度の要因となる分子を探索すべく、培養甲状腺癌細胞を用いた研究を行った。未分化癌細胞では、EpCAM、CD44 variant isoforms (3と6)、claudin-7の発現増加と高いALDH1活性、さらにEpCAMとALDH1の共発現を認めた。EpCAM、CD44 variant isoforms、claudin-7が複合体を形成して腫瘍の悪性度や増殖を促進することが報告されているが、今回の結果から、未分化癌の高い悪性度にこれらが関与している可能性が推測される。

研究成果

• [雑誌論文] Lipid-rich carcinoma of the breast that is strongly positive for estrogen receptor: a case report and literature review (2016)
  • 著者名/発表者名: Oba T, Ono M, Iesato A, Hanamura T, Watanabe T, Ito T, Kanai T, Maeno K, Ito K, Tateishi A, Yoshizawa A, Takayama F
  • 雑誌名: Onco Targets Ther 巻: 9 ページ: 1641-1646
  • DOI: 10.2147/ott.s88726
  • 査読あり / オープンアクセス
• [雑誌論文] Coexpression of EpCAM, CD44 variant isoforms and Claudin-7 in anaplastic thyroid carcinoma (2014)
  • 著者名/発表者名: Okada T, Nakamura T, Watanabe T, Onoda N, Asida A, Okuyama R, Ito K
  • 雑誌名: PLoS One 巻: 9 号: 4 ページ: 1-13
  • DOI: 10.1371/journal.pone.0094487
  • 査読あり / オープンアクセス
• [学会発表] 甲状腺癌の発癌、進展における 転写調節因子PATZ1発現の意義 (2016)
  • 著者名/発表者名: 家里 明日美，小野真由，大場崇旦，福島優子 伊藤勅子，金井敏晴，前野一真，伊藤研一
  • 学会等名: 第28回日本内分泌外科学会総会
  • 発表場所: ロイヤルホール横浜（横浜市中区）
  • 年月日: 2016-05-26
• [学会発表] 甲状腺癌の発癌と進展における転写調節因子PATZ1発現の関与 (2015)
  • 著者名/発表者名: 家里明日美，小野真由，大場崇旦，福島優子，伊藤勅子， 金井敏晴，前野一真，伊藤研一
  • 学会等名: 第74回日本癌学会学術総会
  • 発表場所: 名古屋国際会議場（名古屋市熱田区）
  • 年月日: 2015-10-08
• [学会発表] 甲状腺癌における転写因子PATZ1発現の意義 (2015)
  • 著者名/発表者名: 家里明日美，小野真由，大場崇旦，花村徹，伊藤勅子，金井敏晴，前野一真，伊藤研一
  • 学会等名: 第115回日本外科学会定期学術集会
  • 発表場所: 名古屋国際会議場（名古屋市熱田区）
  • 年月日: 2015-04-16
• [学会発表] 甲状腺未分化癌の分子標的開発に向けたEpCAMの機能解析 (2014)
  • 著者名/発表者名: 中村輝郎，上条しのぶ，伊藤研一
  • 学会等名: 第73回日本癌学会学術総会
  • 発表場所: 横浜（パシフィコ横浜）
  • 年月日: 2014-09-25 – 2014-09-27
• [学会発表] 甲状腺未分化癌におけるEpCAMとその関連因子CD44，claudin-7の発現とALDH1酵素活性 (2014)
  • 著者名/発表者名: 岡田敏宏，大場崇旦，家里明日美，花村徹，渡邉隆之，伊藤勅子，金井敏晴，前野一真，伊藤研一，小野田尚佳
  • 学会等名: 第26回日本内分泌外科学会総会
  • 発表場所: 名古屋市
• [学会発表] Association of CD44 expression and ALDH1 activity in thyroid cancer. (2013)
  • 著者名/発表者名: Toshihiro Okada, Ken-ichi Ito, Jun Amano, Naoyoshi Onoda
  • 学会等名: AACR Annual meeting 2013
  • 発表場所: Washington DC, USA
• [学会発表] 甲状腺癌におけるCD44の発現とALDH1酵素活性 (2013)
  • 著者名/発表者名: 岡田敏宏，家里明日美，花村徹，村松沙織，村山幸一，渡邉隆之，金井敏晴，前野一真，望月靖弘, 伊藤研一，天野純，小野田尚佳
  • 学会等名: 第113回日本外科学会定期学術集会
  • 発表場所: 福岡市
• [学会発表] 甲状腺未分化癌におけるCD44, EpCAMの発現 (2013)
  • 著者名/発表者名: 岡田敏宏，伊藤研一，天野純，小野田尚佳
  • 学会等名: 第22回日本がん転移学会学術集会
  • 発表場所: 松本市
• [学会発表] 甲状腺未分化癌におけるCD44，EpCAMの発現とALDH1酵素活性 (2013)
  • 著者名/発表者名: ② 岡田敏宏，大場崇旦，家里明日美，花村徹，渡邉隆之，金井敏晴，前野一真，伊藤研一，天野純, 小野田尚佳
  • 学会等名: 第46回日本甲状腺外科学会学術集会
  • 発表場所: 名古屋市