SREBP発現における十二指腸空腸バイパスの意義ーNAFLD治療の新たな選択肢ー

• 研究課題/領域番号: 25462011
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 消化器外科学
• 研究機関: 東北大学
• 研究代表者: 内藤 剛 東北大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (50291258)
• 研究分担者: 柴田 近 東北医科薬科大学, 医学部, 教授 (30270804) ; 田中 直樹 東北大学, 大学病院, 助教 (60547404)
• 研究期間 (年度): 2013-04-01 – 2016-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2015年度)
• 配分額: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円); 2015年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円); 2014年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円); 2013年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
• キーワード: NASH / 減量手術 / 胆汁酸 / SREBP / FXR / 十二指腸空腸バイパス術 / Metabolic Surgery / 非アルコール性脂肪肝炎 / 肥満 / Bariatric surgery / SREBP-1c / Duodeno-Jejunal bypass / HCC

研究成果の概要

我々はこれまでの実験で食事誘発性NASHモデルを作成することに成功した．このモデルを用いて十二指腸空腸バイパス術(DJB)を施行した．その結果体重増加が抑制されNASH改善効果を認めた．DJB群では血漿中の胆汁酸が高値であったほか胆汁酸の核内受容体であるfarnesoid X receptor (FXR) とその下流の転写因子small heterodimer partner (SHP) のmRNA発現が肝において高値であった．また有意差を認めなかったもののSREBP 1cの発現の低下が示唆された．その機序として胆汁酸上昇に伴うSREBPを含むさまざまな代謝酵素発現調節機構の関与が示唆された．

研究成果

• [雑誌論文] Biliopancreatic limb plays an important role in metabolic improvement after duodenal-jejunal bypass in a rat model of diabetes. (2016)
  • 著者名/発表者名: Miyachi T, Nagao M, Tanaka N, Naitoh T et al
  • 雑誌名: Surgery 巻: 159 号: 5 ページ: 1360-1371
  • DOI: 10.1016/j.surg.2015.11.027
  • 査読あり / オープンアクセス / 謝辞記載あり
• [雑誌論文] 肥満症外科治療の現状と展望 肥満症外科治療の基礎 効果メカニズム. (2015)
  • 著者名/発表者名: 土屋堯裕, 内藤 剛, 海野倫明
  • 雑誌名: 肥満研究 巻: 21 ページ: 27-35
• [学会発表] s Sleeve Bypass as a Metabolic Surgery Really Necessary for Japanese Obese DM patient? (2016)
  • 著者名/発表者名: Naitoh T, Tanaka N, Imoto H, Tsuchiya T, Nagao M, Musha H, Ohnuma S, Morikawa T, Motoi F, Unno M
  • 学会等名: Society of Laparoscopic Surgery Asia-American Multispecialty Summit 2016
  • 発表場所: Honolulu, USA
  • 年月日: 2016-02-17
  • 国際学会
• [学会発表] スリーブバイパス術の糖尿病改善効果と今後の方向性. (2015)
  • 著者名/発表者名: 内藤 剛, 田中直樹, 長尾宗紀, 渡辺和宏, 井本博文, 宮地智洋, 土屋堯裕, 大沼 忍, 阿部友哉, 武者宏昭, 森川孝則, 林 洋毅, 中川 圭, 元井冬彦, 海野倫明.
  • 学会等名: 第28回日本内視鏡外科学会総会
  • 発表場所: 大阪、大阪国際会議場他
  • 年月日: 2015-12-10
• [学会発表] 十二指腸空腸バイパス手術後ラットにおける血中胆汁酸上昇とNASH改善効果の検討. (2015)
  • 著者名/発表者名: 土屋堯裕, 長尾宗紀, 田中直樹, 渡辺和宏, 宮地智洋, 河野えみ子, 小野智之, 林 洋毅, 坂田直昭, 大沼 忍, 森川孝則, 中川 圭, 武者宏昭, 元井冬彦, 内藤 剛, 海野倫明.
  • 学会等名: 第57回日本消化器病学会大会
  • 発表場所: 東京、グランドプリンスホテル新高輪他
  • 年月日: 2015-10-08
• [学会発表] Mechanism of anti-diabetic effect of the metabolic surgery. (2015)
  • 著者名/発表者名: Naitoh T, Tanaka N, Nagao M, Imoto H, Miyachi T, Tsuchiya T, Kono E, Unno M.
  • 学会等名: The 8th Asia-Oceania Conference on Obesity
  • 発表場所: Nagoya, 名古屋国際会議場
  • 年月日: 2015-10-02
  • 国際学会 / 招待講演
• [学会発表] 十二指腸空腸バイパス手術後ラットにおける血中胆汁酸上昇とNASH改善効果の検討. (2015)
  • 著者名/発表者名: 土屋堯裕, 元井冬彦, 内藤 剛, 海野倫明.
  • 学会等名: 第51回日本胆道学会学術集会
  • 発表場所: 宇都宮、ホテル東日本宇都宮
  • 年月日: 2015-09-17
• [学会発表] Duodenal-jejunal bypass improves non-alcoholic steatohepatitis (NASH) in a diet-induced rat model. (2015)
  • 著者名/発表者名: Tsuchiya T, Nagao M, Tanaka N, Imoto H, Miyachi T, Kono E, Musha H, Motoi F, Naitoh T, Unno M.
  • 学会等名: 20th World Congress of International Federation for the Surgery of Obesity & Metabolic disorders
  • 発表場所: Vienna, Austria
  • 年月日: 2015-08-26
  • 国際学会
• [学会発表] 十二指腸空腸バイパスにおけるbiliopancreatic limbの機能:Metabolic surgeryの機序解明にむけた新知見. (2015)
  • 著者名/発表者名: 宮地智洋, 内藤 剛, 長尾宗紀, 田中直樹, 渡辺和宏, 土屋堯裕, 河野えみ子, 元井冬彦, 片寄 友, 海野倫明.
  • 学会等名: 第70回日本消化器外科学会総会
  • 発表場所: 浜松、アクトシティ浜松他
  • 年月日: 2015-07-15
• [学会発表] 糖尿病合併重症肥満患者に対するスリーブバイパス術の効果. (2015)
  • 著者名/発表者名: 内藤 剛, 田中直樹, 宮地智洋, 井本博文, 土屋堯裕, 河野えみ子, 長尾宗紀, 武者宏昭, 中川 圭, 森川孝則, 元井冬彦, 片寄 友, 海野 倫明.
  • 学会等名: 第52回日本外科代謝栄養学会学術集会
  • 発表場所: 東京、品川区民会館きゅりあん
  • 年月日: 2015-07-02
• [学会発表] Metabolic Surgeryの作用機序ー基礎的実験の結果からー. (2015)
  • 著者名/発表者名: 内藤 剛, 生澤史江, 井本博文, 宮地智洋, 土屋堯裕, 河野えみ子, 田中直樹, 長尾宗紀, 海野倫明.
  • 学会等名: 第33回日本肥満症治療学会学術集会
  • 発表場所: 幕張、幕張国際研修センター
  • 年月日: 2015-06-26
• [学会発表] 食事誘発性NASHモデルラットにおける十二指腸空腸バイパス手術のNASH改善効果の検討 (2015)
  • 著者名/発表者名: 土屋堯裕、長尾宗紀、田中直樹、渡辺和宏、宮地智洋、河野えみ子、小野智之、岡田恭穂、林 洋毅、坂田直昭、大沼 忍、森川孝則、中川 圭、武者宏昭、吉田 寛、元井冬彦、片寄 友、内藤 剛、海野倫明
  • 学会等名: 第101回日本消化器病学会総会
  • 発表場所: 仙台、仙台国際センター
  • 年月日: 2015-04-23 – 2015-04-25
• [学会発表] The effectiveness of duodeno-jejunal bypass for nonalcoholic steatohepatitis (NASH) in diet-induced rat model of NASH (2014)
  • 著者名/発表者名: Takahiro Tsuchiya, Munenori Nagao, Naoki Tanaka, Hiroyuki Sasaki, Tomohiro Miyachi,, Emiko Kono, Akihiro Musha, Takanori Morikawa, Tomoya Abe, Shinobu Ohnuma, Katsuyoshi Kudo, Hideaki Karasawa, Takeshi Aoki, Kei Nakagawa, Hiroshi Yoshida, Fuyuhiko Motoi, Yu Katayose, Takeshi Naitoh, Michiaki Unno
  • 学会等名: International Federation for the Surgery of Obesity and Metabolic Disorders (IFSO) World Congress 2014
  • 発表場所: Monreal, Canada
  • 年月日: 2014-08-27 – 2014-08-30
• [図書] 門脇 孝編, 糖尿病学 2015 第1版 (2015)
  • 著者名/発表者名: 宮地智洋, 内藤 剛, 田中直樹, 海野倫明.
  • 総ページ数: 168
  • 出版者: 診断と治療社