NF-kB抑制分子を介した関節リウマチ由来滑膜線維芽細胞のTNF応答増幅機構

• 研究課題/領域番号: 25462390
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 整形外科学
• 研究機関: 川崎医科大学
• 研究代表者: 五十嵐 英哉 川崎医科大学, 医学部, 准教授 (40291538)
• 研究期間 (年度): 2013-04-01 – 2016-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2015年度)
• 配分額: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円); 2015年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円); 2014年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円); 2013年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
• キーワード: 関節リウマチ / 滑膜線維芽細胞 / NF-kappaB / ABIN-3 / NEDD4L / ユビキチンリガーゼ / アポトーシス / ABIN / ユビキチン / E3ユビキチンリガーゼ / TNFR2 / TNFα / DNAチップ

研究成果の概要

NF-κB抑制因子であるABIN-3の炎症性サイトカイン誘導機構を明らかにする目的で、ABIN-3を恒常的に発現するヒト滑膜線維芽細胞株を樹立した。この細胞株では特徴的な形態変化や増殖能の低下、およびマトリックスメタロプロテアーゼやアルデヒド分化酵素の発現低下、Erk、Aktの活性低下などが認められた。さらに質量分析法を用いABIN-3会合分子としてE3ユビキチンリガーゼNEDD4Lを同定し、NEDD4Lとの結合能を失ったABN-3変異体は、滑膜線維芽細胞にアポトーシスを誘導することが明らかとなった。

研究成果

• [雑誌論文] TNF receptor type 2 transmits caspase-dependent apoptotic signals in fibroblast-like synoviocytes derived from rheumatoid arthritis. (2015)
  • 著者名/発表者名: Hirano H, Igarashi H, Morita Y, Ishihara K.
  • 雑誌名: Kawasaki Medical Journal 巻: 41 ページ: 29-40
  • DOI: 10.11482/KMJ-E41(2)29
  • NAID: 110009986978
  • ISSN: 0385-0234, 2434-3404
  • 査読あり
• [学会発表] NF-κB抑制因子ABIN-3はRA治療の標的分子となりうるか (2015)
  • 著者名/発表者名: 五十嵐英哉
  • 学会等名: 第26回日本リウマチ学会中国・四国支部学術集会シンポジウム リウマチ性疾患の基礎研究
  • 発表場所: 岡山
  • 年月日: 2015-12-05
  • 招待講演
• [学会発表] 関節リウマチ由来滑膜線維芽細胞において2型TNF受容体（TNFR2）はカスパーゼを介するアポトーシスシグナルを伝達する (2015)
  • 著者名/発表者名: 平野紘康、五十嵐英哉、矢作綾野、守田吉孝、石原克彦
  • 学会等名: 第59回日本リウマチ学会総会・学術集会
  • 発表場所: 名古屋
  • 年月日: 2015-04-22
• [学会発表] ABIN（A20-Binding Inhibitors of NF-kB）-3は関節リウマチ由来滑膜線維芽細胞（RA-FLS）株でAktのユビキチン化を制御する (2015)
  • 著者名/発表者名: 五十嵐英哉、石原克彦
  • 学会等名: 第59回日本リウマチ学会総会・学術集会
  • 発表場所: 名古屋
  • 年月日: 2015-04-22
• [備考] 関節リウマチ（RA）由来滑膜線維芽細胞の遺伝子異常
  • URL: http://www.kawasaki-m.ac.jp/med/study/info.php?id=208