研究課題/領域番号 |
25462627
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
耳鼻咽喉科学
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研究機関 | 帝京大学 (2015-2018) 千葉大学 (2013) |
研究代表者 |
杉本 晃 帝京大学, 医学部, 講師 (50436432)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2015年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2014年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2013年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 側頭骨再生 / 骨形成蛋白(rhBMP-2) / 側頭骨の含気 / マイクロCT / 鼓室形成術 / 耳小骨連鎖 |
研究成果の概要 |
乳突部を含む側頭骨は含気骨に分類され、内部に蜂巣状空洞や感覚器等を有し、解剖学的構造の特殊性がある。骨形成蛋白(rhBMP-2)は、骨再生を高度に促進する成長因子の一つであり、臨床応用が始まっている。現在のところこの解剖学的構造の特殊性もあり、側頭骨でrhBMP-2がどのように働くかについては十分に分かっていない。我々は、動物(モルモット)側頭骨の含気モデルを作ることに世界ではじめて成功した。側頭骨の含気化のシステムを解明すべく、含気化因子の実験にとりくんだ。まず含気化した側頭骨を任意に作成することができるようになり、また、そのように含気化させる因子を解明し、良好な結果が得られた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
中耳手術後には、乳突皮質骨や外耳道後壁の骨欠損が残り、さらには耳小骨の欠損も認め難聴きたすことも多い。従来、側頭骨欠損部に対しては何ら処置せず放置してきたが、乳突腔が外部に露出するため術後長期間にわたり慢性耳漏や難聴等の合併症に苦慮することが多い。 これを解決するには中耳手術において、清掃を終えた後に乳突腔の骨欠損部と、耳小骨連鎖を再建する必要がある。rhBMP-2を用い側頭骨での骨欠損部位に任意の大きさや形の骨再生が可能になり、さらに含気化した正常側頭骨に再生できれば、今後の中耳手術が根本から改良され、極めて有用でないかと考える。今回の研究により新時代の新しい中耳手術への大きな道筋ができた。
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