肝芽腫幹細胞による腫瘍血管の構築機構

• 研究課題/領域番号: 25462779
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 小児外科学
• 研究機関: 埼玉医科大学
• 研究代表者: 藤田 恵子 埼玉医科大学, 医学部, 准教授 (80173425)
• 研究期間 (年度): 2013-04-01 – 2017-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2016年度)
• 配分額: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円); 2015年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円); 2014年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円); 2013年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
• キーワード: がん幹細胞 / 肝芽腫 / 腫瘍血管新生 / 培養 / ニッチ / 低酸素誘導因子 / 血管新生 / 腫瘍血管 / スフェロイド

研究成果の概要

腫瘍血管新生は既存血管から伸長するとされたが、神経膠芽腫ではCD133陽性のがん幹細胞(CSCs)が腫瘍血管内皮前駆細胞を生成し、腫瘍血管内皮細胞に分化することが報告された。ヒト肝芽腫における腫瘍血管内皮細胞とCSCsの関係を調べた。肝芽腫細胞において、糸状仮足および葉状仮足にCD133陽性部位が認められた。がん幹細胞を異種移植し形成された腫瘍を用いスフェア形成実験を行った。３次元コラーゲンゲル培養によりスフェアを培養すると、スフェアからCD133陽性のチューブ様構造が新生した。電子顕微鏡でチューブの管腔構造を確認した。結果からCD133陽性肝芽腫幹細胞から腫瘍血管新生の可能性が示唆された。

研究成果

• [雑誌論文] Subcellular Localization of CD133 and Interleukin-6 Receptor (IL-6R) in Human Hepatoblastoma Cell-Line (HuH-6 Clone-5). (2014)
  • 著者名/発表者名: Akita M, Matsumoto S, Murai N, Komatsu K, Fujita K
  • 雑誌名: J Stem Cell Res Dev Ther 巻: 1 ページ: 1-5
  • 査読あり / オープンアクセス / 謝辞記載あり
• [雑誌論文] Detection of the Hematopoietic Stem and Progenitor Cell Marker CD133 during Angiogenesis in Three-Dimensional Collagen Gel Culture. (2014)
  • 著者名/発表者名: Akita M, Tanaka K, Matsumoto S, Komatsu K, Fujita K.
  • 雑誌名: Stem Cells Int. 巻: - ページ: 1-10
  • DOI: 10.1155/2013/927403
  • 査読あり
• [雑誌論文] Detection of CD133 (prominin-1) in a human hepatoblastoma cell line (HuH-6 clone 5). (2014)
  • 著者名/発表者名: Akita M, Tanaka K, Murai N, Matsumoto S, Fujita K, Takaki T, Nishiyama H.
  • 雑誌名: Microsc Res Tech. 巻: 76 号: 8 ページ: 844-852
  • DOI: 10.1002/jemt.22237
  • 査読あり
• [学会発表] ヒト肝芽腫細胞におけるがん微小環境ストレスに対する適応応答 (2017)
  • 著者名/発表者名: 藤田恵子，松本幸子，藤田一正，穐田真澄，永島雅文
  • 学会等名: 第122回 日本解剖学会総会・全国学術集会
  • 発表場所: 長崎大学坂本キャンパス（長崎県長崎市）
  • 年月日: 2017-03-30
• [学会発表] 腫瘍血管構築に関与する肝芽腫幹細胞について (2016)
  • 著者名/発表者名: 藤田恵子，松本幸子，小松久美子，村井則子，穐田真澄
  • 学会等名: 第48回日本臨床分子形態学会総会・学術集会
  • 発表場所: くまもと県民交流館パレア（熊本県熊本市）
  • 年月日: 2016-09-24
• [学会発表] がん微小環境における肝芽腫幹細胞と病的血管新生の関係 (2016)
  • 著者名/発表者名: 藤田 恵子，松本 幸子，藤田 一正，穐田 真澄，永島 雅文
  • 学会等名: 第121回 日本解剖学会総会・全国学術集会
  • 発表場所: ビッグパレット福島（福島県郡山市）
  • 年月日: 2016-03-29
• [学会発表] 腫瘍における病的血管新生のメカニズム - 肝芽腫幹細胞と腫瘍血管新生との関係 (2015)
  • 著者名/発表者名: 藤田恵子，松本幸子，小松久美子，村井則子，穐田真澄
  • 学会等名: 第47回 日本臨床分子形態学会総会・学術集会
  • 発表場所: 長崎大学医学部（長崎県長崎市）
  • 年月日: 2015-09-18
• [学会発表] 腫瘍血管新生におけるヒト肝芽腫幹細胞の重要な役割 (2015)
  • 著者名/発表者名: 藤田 恵子，松本 幸子，藤田 一正，小松 久美子，村井 則子，穐田 真澄，永島 雅文
  • 学会等名: 第120回日本解剖学会総会・全国学術集会、第92回日本生理学会大会 合同大会
  • 発表場所: 神戸国際会議場・展示場（兵庫県神戸市）
  • 年月日: 2015-03-22
• [学会発表] 肝芽腫幹細胞からCD133陽性腫瘍血管内皮細胞への分化と血管新生 (2014)
  • 著者名/発表者名: 藤田恵子，松本幸子，小松久美子，村井則子，穐田真澄
  • 学会等名: 第46回 日本臨床分子形態学会総会・学術集会
  • 発表場所: TKP市ヶ谷カンファレスセンター（東京都新宿区）
  • 年月日: 2014-10-17
• [学会発表] Detection of the hematopoietic stem and progenitor cell marker CD133 during angiogenesis in vitro. (2014)
  • 著者名/発表者名: Akita M, Fujita K
  • 学会等名: The 18th International Vascular Biology Meeting
  • 発表場所: 京都市勧業館みやこめっせ（京都府京都市）
  • 年月日: 2014-04-15
• [学会発表] 光顕・電顕シームレス解析法によるヒト肝芽腫由来細胞株におけるCD133とIL-6Rの発現
  • 著者名/発表者名: 穐田真澄、松本幸子、田中嘉代子、村井則子、小松久美子、藤田恵子
  • 学会等名: 第45回 日本臨床分子形態学会総会・学術集会
  • 発表場所: アクロス福岡（福岡県福岡市）
  • 招待講演
• [学会発表] がん幹細胞マーカーCD133陽性細胞からの腫瘍血管新生の可能性
  • 著者名/発表者名: 藤田恵子、松本幸子、藤田一正、田中嘉代子、穐田真澄、永島雅文
  • 学会等名: 第119回 日本解剖学会総会・全国学術集会
  • 発表場所: 自治医科大学（栃木県下野市）
• [図書] Physiologic and Pathologic Angiogenesis - Signaling Mechanisms and Targeted Therapy. Chapter12 Tumor Angiogenesis: A Focus on the Role of Cancer Stem Cells. (2017)
  • 著者名/発表者名: Keiko Fujita, Masumi Akita
  • 出版者: INTECH