研究課題
基盤研究(C)
70歳以上の患者96名において、カンジダ菌検出と義歯装着、装着部位(上顎・下顎)、形状(全部床・部分床)、年齢、性別、住居、口腔清掃状態、現在歯数、うがいや歩行の可否、認知症や他疾患の有無などの要因との関連を検討した。その結果、カイ二乗検定により頬粘膜からのカンジダ菌検出と関連がみられたのは、住居と歩行の2要因のみであった。Spearmanの相関係数では、カンジダ菌検出と義歯装着および口腔清掃との間で弱い相関を示した。これらから、義歯装着の有無とカンジダ菌検出との関連は弱く、義歯装着者に限定しても義歯の装着部位や形状との関連はないことが示唆された。