研究課題/領域番号 |
25463132
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科系歯学
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
吉川 博之 新潟大学, 医歯学総合病院, 助教 (20547575)
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研究分担者 |
瀬尾 憲司 新潟大学, 医歯学系, 教授 (40242440)
照光 真 北海道医療大学, 歯学部, 教授 (60401767)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2015年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2014年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2013年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 舌神経障害 / BDNF / 味蕾 / 神経再生 / BDNF / 神経損傷 / 舌神経 / 舌神経損傷 / 末梢神経再生 |
研究成果の概要 |
本研究では舌神経損傷と味蕾を含む舌乳頭の変化について臨床およびモデル動物を用いて検討した。神経MRIを用いた損傷神経の画像解析では感覚・味覚と舌粘膜萎縮、損傷神経の形態の関連性は低かった。神経損傷モデルでは切断後BDNF発現が一過性に上昇し、その活性を抑制するとアロデニア様反応を呈さなかった。神経修復過程において、BDNF活性抑制は神経腫を形成せず軸索再生を誘導したが、機能の再生は阻害しないと考えられた。舌神経切断後も味覚受容体T1R1、T1R3mRNAの発現増加傾向を認めたことから、損傷後の味覚と舌乳頭萎縮の関係は神経の治癒状態のみならず味覚受容体の発現量の違いによるものも考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
末梢神経が損傷した後の修復にはBDNFが関与しており、修復された神経の形態・機能に影響を与える。ヒトで損傷神経を画像解析と異常感覚の重症度、味覚および舌乳頭萎縮の関係を検討すると、神経の形態異常と症状の関連性は低いことが示された。 一方、動物実験で味覚受容体T1RファミリーとBDNFの発現の解析結果から、味覚回復についても修復神経の形態よりも味覚受容体の発現が関わっている可能性がある。これらより舌神経損傷に対する機能的回復を目指した治療には、BDNFなどの薬物による治療が役立つ可能性がある。
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