研究課題
挑戦的萌芽研究
粉末活性炭を微粒度化すると平衡吸着容量が増加することがジェオスミンなどいくつかの物質で見られるが,これは活性炭粒子内の吸着量の偏在を仮定したShell Adsorption Model(SAM)で説明されてきた.本研究では,同位体顕微鏡と重水素標識した吸着質を用い,活性炭粒子内の吸着分布を直接観察した.その結果,吸着容量が増加する場合は,吸着量指標の重水素/水素比が活性炭内部よりも外表面付近で高いことが分かった.吸着等温線をSAMで解析して予測した活性炭内部の吸着量分布は,重水素/水素比から求めた分布と概ね一致した.活性炭粒子内の吸着量の偏在を直接観察し,吸着容量増加のメカニズムを検証した.
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Environmental Science & Technology
巻: 48 号: 18 ページ: 10897-10903
10.1021/es5024515