研究課題
挑戦的萌芽研究
ポリ塩化ビフェニル(PCB)は、脂溶性・難分解性が高いため、生物濃縮され、発がんなどの毒性を発現する。PCBの環境浄化を目指して、これらを代謝する薬物代謝酵素P450モノオキシゲナーゼの同定、代謝効率の高い酵素の創製、細胞内局在性の改変を試みた。PCBの一種CB118はヒトCYP2B6により水酸化代謝物に代謝され、これにはCB118とP450の活性中心の距離が重要であった。P450変異体はPCBの毒性低下に貢献し、P450を細胞膜に局在させることに成功した。以上の結果から、代謝活性の高いP450を、脂溶性の高いPCBなどの汚染物質が局在する細胞膜で効率よく代謝させるための基盤技術が確立できた。
すべて 2015 2014 2013 その他
すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (9件) (うち招待講演 4件) 備考 (2件)
International Journal of Molecular Sciences
巻: 15(8) 号: 8 ページ: 14044-14057
10.3390/ijms150814044
120005647292
http://www.research.kobe-u.ac.jp/rceg/doc./inui/index.html