研究課題
挑戦的萌芽研究
夜間照明は我々の生活を安全で快適にした反面、発癌等の健康リスクを高める可能性が指摘され、光によるメラトニン抑制が原因として考えられている。本課題では異なる時間的発光特性の異なる光によるメラトニン分泌抑制作用を検討した。本実験では波長が同じLED照明を用い、単位時間における光強度(放射照度)を統一した場合での点滅光と一定に発光させた定常光を用いて、それぞれのメラトニン分泌抑制作用を評価した。その結果、100Hzの点滅光は定常光よりもメラトニン分泌を抑制しにくいことが示されたものの、その点滅光の点滅速度が1000Hzと高速になる場合は定常光と同程度のメラトニン分泌抑制作用となることが示唆された。
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日本生理人類学会誌
巻: 19 ページ: 77-77