研究課題
挑戦的萌芽研究
本研究では、幸福とその測定に関する哲学研究を、経験科学における研究と接続することを試みた。とりわけ、哲学、特に倫理学において重要な、誰かにとっての善としての幸福(福利)とは何かという問を再考し、その意味の幸福が自然界ではどのような物事に存しているかを、心理学や脳神経科学などの経験科学の知見にもよりながら検討し、福利に関する一種の反応依存説(好み依存説)を擁護した。また、心的状態が経験に適応するという事態が反応依存説に問題を引き起こすという批判を論駁した。そして、各人の幸福が測定や比較が可能なものとして存在すると主張するには、誰かにとっての善に関する想定を現実を踏まえて弱める必要があると論じた。
すべて 2015 2014 2013 その他
すべて 雑誌論文 (5件) (うち謝辞記載あり 1件、 査読あり 1件) 学会発表 (7件) 図書 (1件) 備考 (1件)
Proceedings of the International Symposium on Memory and Human Well Being: Interdisciplinary Perspectives
巻: 1 ページ: 1-15
社会と倫理
巻: 30 ページ: 145-167
中部哲学会年報
巻: 45 ページ: 13-34
実践哲学研究
巻: 36 ページ: 31-69
120005477668
巻: 28 ページ: 119-148
https://porta.nanzan-u.ac.jp/research/view?l=ja&u=101834