ナノバブルの安定化に関する形態学的アプローチ

• 研究課題/領域番号: 25600035
• 研究種目: 挑戦的萌芽研究
• 配分区分: 基金
• 研究分野: ナノ材料工学
• 研究機関: 北海道大学
• 研究代表者: 内田 努 北海道大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (70356575)
• 研究期間 (年度): 2013-04-01 – 2015-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2014年度)
• 配分額: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円); 2014年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円); 2013年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
• キーワード: ナノ材料 / 表面・界面物性 / 水質汚濁・土壌汚染防止・浄化

研究成果の概要

本研究は、1ミクロン以下の微細気泡（NB）の産業利用のために、NBが充分な寿命を持っていることを確認し、その寿命を延ばす要因をNBとその周囲の溶質の物性計測と形態学的観察から明らかにすることを目的とする。平成26年度は、NaCl水溶液を用いて酸素NBの寿命に対する添加物の影響を凍結割断レプリカ法を用いた電子顕微鏡観測で評価した。その結果、調整後の時間がたつにつれNB数が減少して平均NB径が大きくなった。またNBの表層に、薄い境界層が形成されていた。以上よりNaClが少量含まれている場合、気泡周辺に添加物が濃集して境界層を作り、気泡を安定化させる可能性が示唆された。

研究成果

• [雑誌論文] Basic Characterization of Nanobubbles and Its Potential Applications (2013)
  • 著者名/発表者名: S. Oshita, T. Uchida
  • 雑誌名: Bio-Nanotechnology: A Revolution in Biomedical Sciences, & Human Health (Eds. by D. Bagchi, M. Bagchi, H. Moriyama, F. Shahidi) 巻: Chapter 29 ページ: 506-516
  • 査読あり
• [学会発表] ガスハイドレート溶解時のナノバブル生成と再結晶化過程におけるメモリー効果 (2015)
  • 著者名/発表者名: 内田努、山崎憲慈、郷原一寿
  • 学会等名: 日本地球惑星科学連合2015年大会
  • 発表場所: 幕張
  • 年月日: 2015-05-27
  • 招待講演
• [学会発表] ファインバブルのTEM観察 (2015)
  • 著者名/発表者名: 内田努、大下誠一、大森正之
  • 学会等名: H2Oを科学する・2014
  • 発表場所: 札幌
  • 年月日: 2015-01-13
• [学会発表] ナノバブル水の簡易製法とその性質の検討 (2015)
  • 著者名/発表者名: 大森正之、上村信二、春田香澄、竹山春子、内田努
  • 学会等名: H2Oを科学する・2014
  • 発表場所: 札幌
  • 年月日: 2015-01-13
• [学会発表] 電子顕微鏡観察によるマイクロ・ナノバブルの汚水浄化作用の観察
  • 著者名/発表者名: 内田努、大下誠一、大森正之
  • 学会等名: 第62回高分子討論会シンポジウム
  • 発表場所: 金沢大学（金沢市）
• [図書] 非在来型天然ガスのすべて エネルギー資源の新たな主役（コールベッドメタン・シェールガス・メタンハイドレート） (2014)
  • 著者名/発表者名: 一般社団法人日本エネルギー学会天然ガス部会資源分科会CBM・SG研究会GH研究会
  • 総ページ数: 270
  • 出版者: 日本工業出版