研究課題
挑戦的萌芽研究
結晶の成長速度は、結晶周囲に対流などの擾乱がなければ時間的な変動は単調に推移するため、時間的な振動は観察されない。一方、不純物の分子が成長界面と相互作用する場合は状況が異なり、成長速度が周期変動する可能性がある。しかしながら、地上では必ず成長結晶の周囲には熱対流などの擾乱が存在するので、これを検証することは困難である。国際宇宙ステーションの無重力環境において実施された、微量の不凍糖タンパク質を含む過冷却水中での氷結晶の成長実験2により、成長速度の周期的な変動が検出された。すなわち、成長界面での吸着分子の挙動の非線形性によって引き起こされた結晶の振動成長が、世界で初めて検証された。
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Int. J. Microgravity Sci. Appl.
巻: 31 ページ: 93-99