研究課題/領域番号 |
25610021
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
解析学基礎
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
原 隆 九州大学, 数理(科)学研究科(研究院), 教授 (20228620)
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連携研究者 |
田崎 晴明 学習院大学, 理学部, 教授 (50207015)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2015年度)
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配分額 *注記 |
2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2015年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2014年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2013年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 統計力学 / 緩和時間 / 非平衡状態 / 量子力学 / マクロな物理量 / 確率過程 / 非平衡部分空間 / 孤立量子系 / 非平衡統計力学 / 典型性 / ハール測度 |
研究成果の概要 |
身の回りの系では,非平衡状態(例:コップに熱いコーヒーが入っている)が最終的に平衡状態(コーヒーが冷めて室温と同じ温度になる)に落ち着くことはよく経験する.ところが,このような緩和現象を量子力学から説明できる満足な理論はない. 本研究ではこの問題に取り組み,特に,どのような条件の下で緩和が起きるかの条件と,その際の緩和時間を解明することを目的とした. 結果として,自然と思われる仮定(非平衡部分空間が典型的である)の下では緩和が必ず起きるが,緩和時間が「ボルツマン時間」というべき異常に短い時間スケールになることがわかった.これは「自然と思われる仮定」が全く自然ではなかったことを示す.
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