研究成果の概要 |
本研究では、既存のチタンサファイア増幅器とフィラメンテーション非線形光学を利用することで、中心波長が264, 198, 159, および133 nmという四つのフェムト秒パルスの同時発生に成功した。実測スペクトルより見積もられたフーリエ変換限界に相当するパルス幅は10 fs以下であり、実際、198と159 nm、および198 と133 nmの相互相関波形を計測したところ、その半値全幅は18 fsであった。サブ20 fsという同波長域では前例の無い時間分解能を達成し、実際に同光源を時間分解光電子イメージングに適用することで、二硫化炭素の高速光解離反応をリアルタイムに明らかにすることができた。
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