我々が最近世界に先駆けて開発したキラルナノクラスター触媒を活用することで、高度な不斉空間の制御を達成した。すなわち、芳香族ボロン酸類のニトロオレフィンへの不斉1,4付加反応の開発を行い、アミド構造を有するキラルジエンを用いた場合に高いエナンチオ選択性が得られることを明らかにした。さらに、アルコール類の酸素酸化反応、不飽和結合形成反応,及びアリールボロン酸類の不飽和カルボニル化合物類への不斉1,4-付加反応の3 つの反応を集積化し、触媒と基質の逐次投入により3 段階反応が高選択的に進行することを見いだした。さらにキラルナノクラスター触媒の構造解析を行った。
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