シダ植物におけるstandard cell lineの確立と細胞分裂機構の解析

• 研究課題/領域番号: 25650091
• 研究種目: 挑戦的萌芽研究
• 配分区分: 基金
• 研究分野: 植物分子・生理科学
• 研究機関: 東京大学
• 研究代表者: 馳澤 盛一郎 東京大学, 新領域創成科学研究科, 教授 (40172902)
• 研究期間 (年度): 2013-04-01 – 2015-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2014年度)
• 配分額: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円); 2014年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円); 2013年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
• キーワード: 培養細胞 / シダ植物 / プロトプラスト

研究成果の概要

シダ植物に着目して懸濁培養細胞系を作成し、分裂増殖の解析に適したstandard cell lineの確立を目指した。胞子から無菌的に育成したリチャードミズワラビを様々なホルモン濃度のゲランガム培地や寒天培地に移植してカルスを誘導した。生長のよいカルスをもとに懸濁培養細胞を作成し、LS液体培地の振盪培養で安定に成長する細胞株を確立した。これを用いてプロトプラストの単離を行った。プロトプラストはセルラーゼRSおよびペクトリアーゼY23を用いることで単離でき、その後の培養も可能となった。これはシダ植物では稀有な研究成果である。

研究成果

• [雑誌論文] Time-sequential observation of spindle and phragmoplast orientation in BY-2 cells with altered cortical actin microfilament patterning. (2014)
  • 著者名/発表者名: Kojo KH, Yasuhara H, Hasezawa S
  • 雑誌名: Plant Signal Behav. 巻: 9 号: 8 ページ: e29579-e29579
  • DOI: 10.4161/psb.29579
  • 査読あり
• [雑誌論文] Increase in Invaginated Vacuolar Membrane Structure Caused by Plant Cell Expansion by Genotoxic Stress Induced by DNA Double-Strand Breaks (2014)
  • 著者名/発表者名: Hasegawa J, Higaki T, Hamamura Y, Kurihara D, Kutsuna N, Higashiyama T, Hasezawa S, Matsunaga S
  • 雑誌名: ＣＹＴＯＬＯＧＩＡ 巻: 79 号: 4 ページ: 467-474
  • DOI: 10.1508/cytologia.79.467
  • NAID: 130004801651
  • ISSN: 0011-4545, 1348-7019
  • 査読あり / オープンアクセス
• [雑誌論文] CARTA-based semi-automatic detection of stomatal regions on an Arabidopsis cotyledon surface. (2014)
  • 著者名/発表者名: Higaki T, Kutsuna N, Hasezawa S
  • 雑誌名: Plant Morphology 巻: 26 ページ: 9-12
  • NAID: 130005066543
  • 査読あり
• [雑誌論文] Investigation of contamination in spinach collected immediately following the Fukushima Daiichi nuclear disaster (2013)
  • 著者名/発表者名: Hirota M, Higaki S, Higaki T, Hasezawa S
  • 雑誌名: Ｒａｄｉａｔｉｏｎ Ｓａｆｅｔｙ Ｍａｎａｇｅｍｅｎｔ 巻: 12 号: 2 ページ: 43-47
  • DOI: 10.12950/rsm.12.43
  • NAID: 130003388422
  • ISSN: 1347-1511, 1884-9520
  • 査読あり
• [雑誌論文] A novel mechanism of aluminium-induced cell death involving vacuolar processing enzyme and vacuolar collapse in tobacco cell line BY-2 (2013)
  • 著者名/発表者名: Kariya, K., Demiral, T., Sasaki, T., Tsuchiya, Y., Turkan, I., Sano, T., Hasezawa, S., Yamamoto, Y.
  • 雑誌名: J. Inorg. Biochem. 巻: 128 ページ: 196-201
  • DOI: 10.1016/j.jinorgbio.2013.07.001
  • 査読あり
• [雑誌論文] Role of actin microfilaments in phragmoplast guidance to the cortical division zone. (2013)
  • 著者名/発表者名: Sano T, Hayashi T, Kutsuna N, Nagata T, Hasezawa, S
  • 雑誌名: Current Topics in Plant Biology 巻: 13 ページ: 87-94
  • 査読あり
• [学会発表] ランダム森を用いた顕微鏡画像からのフェノーム解析システムの開発 (2015)
  • 著者名/発表者名: 朽名夏麿,馳澤盛一郎
  • 学会等名: 第56回日本植物生理学会年会
  • 発表場所: 東京農業大学 世田谷キャンパス
  • 年月日: 2015-03-16 – 2015-03-18
• [学会発表] ＤＮＡ損傷ストレスにおけるオーキシンの機能解析 (2014)
  • 著者名/発表者名: 長谷川淳子,桧垣匠,朽名夏麿,坂本卓也,綿引雅昭,馳澤盛一郎,松永幸大
  • 学会等名: 第78回日本植物学会
  • 発表場所: 明治大学 生田キャンパス
  • 年月日: 2014-09-12 – 2014-09-14
• [学会発表] 銅により調節される銅ゴケ原糸体細胞の分化制御メカニズム解明に向けた解析 (2014)
  • 著者名/発表者名: 野村俊尚,小嶋美紀子,馳澤盛一郎,榊原均
  • 学会等名: 第78回日本植物学会
  • 発表場所: 明治大学 生田キャンパス
  • 年月日: 2014-09-12 – 2014-09-14
• [学会発表] イネの生長過程を定量化するための多角的撮影と画像解析法の開発 (2014)
  • 著者名/発表者名: 朽名夏麿,川田亮太,杉田（小西）左江子,馳澤盛一郎
  • 学会等名: 第78回日本植物学会
  • 発表場所: 明治大学 生田キャンパス
  • 年月日: 2014-09-12 – 2014-09-14
• [学会発表] タバコBY-2細胞を用いた軟腐菌Erwinia carotovora培養液誘導性プログラム細胞死における液胞膜の動態観察
  • 著者名/発表者名: 平川由美，桧垣匠，馳澤盛一郎
  • 学会等名: 日本植物生理学会第５５回年会
  • 発表場所: 富山大学五福キャンパス（富山県）
• [学会発表] ホンモンジゴケにおける銅輸送性P-type ATPaseの解析
  • 著者名/発表者名: 野村俊尚，井藤賀操，朽名夏麿，馳澤盛一郎，榊原均
  • 学会等名: 日本植物生理学会第５５回年会
  • 発表場所: 富山大学五福キャンパス（富山県）
• [学会発表] 画像処理技術を用いた表層アクチン繊維の動態解析
  • 著者名/発表者名: 湖城恵，桧垣匠，朽名夏麿，馳澤盛一郎
  • 学会等名: 日本植物学会第７７回大会
  • 発表場所: 北海道大学札幌キャンパス（北海道）
• [学会発表] タバコBY-2培養細胞を用いたUV-Bによる細胞増殖阻害メカニズムの解析
  • 著者名/発表者名: 高橋真哉，遠藤真咲，朽名夏麿，馳澤盛一郎
  • 学会等名: 日本植物学会第７７回大会
  • 発表場所: 北海道大学札幌キャンパス（北海道）
• [学会発表] 蘚類のセシウム吸収に関する環境条件の影響
  • 著者名/発表者名: 柳沼あやの，朽名夏麿，湖城恵，馳澤盛一郎
  • 学会等名: 日本植物学会第７７回大会
  • 発表場所: 北海道大学札幌キャンパス（北海道）