研究課題
挑戦的萌芽研究
本研究ではTLSポリメラーゼのうちPolη、Polι、Polκを三重に欠損したTKO細胞の高感受性を利用した遺伝毒性試験法の実験条件および有用性の検討を行った。TKO細胞はさまざまな遺伝毒性物質に高感受性を示し、野生型細胞とTKO細胞のIC50の比は11種中10種の遺伝毒性物質に対して2倍以上であった。一方で6種の非遺伝毒性物質に対しては、TKO細胞は野生型細胞と同程度の感受性を示した。これらの結果から遺伝毒性物質に対するTKO細胞の高感受性を利用した新規in vitro遺伝毒性試験の有効性が予想され、IC50WT/IC50TKOが化学物質の遺伝毒性を判定する指標となりうると考えられた。
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The Journal of Cell Biology
巻: 209 号: 1 ページ: 33-46
10.1083/jcb.201408017