研究成果の概要 |
メチルグリオキサール(MG)は解糖系から派生する。出芽酵母をMGで処理すると核分配が阻害された。このとき、ホスファチジルイノシトール3,5-ビスリン酸(PI(3,5)P2)レベルが上昇し、液胞の肥大化と核形態変化が起こった。Fig4やVac14欠損株ではMG処理によるPI(3,5)P2レベルの上昇が起こらず、核分配阻害も起こらなかった。また、PI(3,5)P2結合タンパク質Atg18はMG処理により液胞膜に蓄積し、Atg18欠損株ではMGによる核分配阻害が起こらなかった。一方、MG処理によりDNA損傷チェックポイントが活性化され、コヒーシンの分解と姉妹染色分体の分離が阻害された。
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