研究課題
挑戦的萌芽研究
本研究では、硝酸の天然同位体トレーサーを用いて森林生態系の窒素循環像を解明することを試みた。自然環境下の植物の個体内に含まれる硝酸の窒素・三酸素同位体組成の定量法を開発し、植物に同化される硝酸の供給源同定を試みた。植物試料は、マツ、ナラ、セコイア、スギといった木本類、ササといった草本類、コケ・地衣類など様々な植物種について分析を行ったところ、ササやコケ類中の硝酸は高い三酸素同位体組成を持ち、半分近くが大気由来の硝酸であることが分かった。木本類についても、大気由来の硝酸が含まれていることが確認された。また、同じトレーサーを使って、森林生態系全体の大気硝酸利用効率の評価にも応用した。
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すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (9件) (うち招待講演 2件) 備考 (1件)
Biogeosciences
巻: 11 号: 19 ページ: 5411-5424
10.5194/bg-11-5411-2014
大気環境学会誌
巻: 49 号: 5 ページ: A63-A72
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10.5194/bg-10-3547-2013
http://biogeochem.env.nagoya-u.ac.jp/