健康長寿をめざす新規創薬ターゲットの開発にむけた寿命制御因子の探索

• 研究課題/領域番号: 25660290
• 研究種目: 挑戦的萌芽研究
• 配分区分: 基金
• 研究分野: 応用分子細胞生物学
• 研究機関: 名古屋大学
• 研究代表者: 饗場 浩文 名古屋大学, 創薬科学研究科, 教授 (60211687)
• 研究期間 (年度): 2013-04-01 – 2016-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2015年度)
• 配分額: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円); 2014年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円); 2013年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
• キーワード: 分裂酵母 / 寿命 / 老化 / 健康長寿

研究成果の概要

本研究では、「生物の寿命が如何にして決まるのか？」について理解し、その成果をヒトの健康長寿社会の実現に貢献する創薬ターゲットの開発につなげることを目的とした。そのため、高等生物と細胞レベルでの寿命制御機構に類似性が指摘されている分裂酵母を対象に、細胞寿命を制御する因子の同定と機能解析を行った。その結果、新規な寿命因子候補を複数見いだすことに成功した。このなかで、活性が低下することで寿命が延びると示唆された因子については、その活性を抑制する薬剤で処理すれば寿命を延長できる可能性がある。このように、創薬ターゲットの開発に向けた基盤的・科学的な知見を蓄積することができた。

研究成果

• [雑誌論文] Reconstruction of a chromatic response system in Escherichia coli (2016)
  • 著者名/発表者名: Sugie, Y., Hori, M., Oka, S., Ohtsuka, H. and Aiba, H.
  • 雑誌名: J. Gen. Appl. Microbiol. 巻: in press
  • NAID: 130005164754
  • 査読あり / オープンアクセス / 謝辞記載あり
• [雑誌論文] 腹八分目はサルでも寿命を延ばす！？「腹八分目に医者いらず」を実証するアカゲザルを用いた食餌制限研究 (2015)
  • 著者名/発表者名: 島崎嵩史、饗場浩文
  • 雑誌名: 化学と生物 巻: 53 ページ: 426-428
  • 査読あり / オープンアクセス
• [雑誌論文] Sexual development of Schizosaccharomyces pombe is induced by zinc or iron limitation through Ecl1 family genes. (2015)
  • 著者名/発表者名: Ohtsuka H, Ishida M, Naito C, Murakami H, Aiba H.
  • 雑誌名: Mol Genet Genomics. 巻: 290 号: 1 ページ: 173-185
  • DOI: 10.1007/s00438-014-0911-8
  • 査読あり / オープンアクセス
• [雑誌論文] Regulation of wee1(+) expression during meiosis in fission yeast. (2014)
  • 著者名/発表者名: Murakami-Tonami Y, Ohtsuka H, Aiba H, Murakami H.
  • 雑誌名: Cell Cycle. 巻: 13 号: 18 ページ: 2853-2858
  • DOI: 10.4161/15384101.2014.946807
  • 査読あり / オープンアクセス / 謝辞記載あり
• [雑誌論文] A new pma1 mutation identified in a chronologically long-lived fission yeast mutant. (2014)
  • 著者名/発表者名: Naito C, Ito H, Oshiro T, Ohtsuka H, Murakami H, Aiba H.
  • 雑誌名: FEBS Open Bio. 巻: 4 号: 1 ページ: 829-833
  • DOI: 10.1016/j.fob.2014.09.006
  • 査読あり / オープンアクセス
• [雑誌論文] Ecl1 is activated by the transcription factor Atf1 in response to H2O2 stress in Schizosaccharomyces pombe. (2014)
  • 著者名/発表者名: Shimasaki T, Ohtsuka H, Naito C, Murakami H, Aiba H.
  • 雑誌名: Mol Genet Genomics. 巻: 289 号: 4 ページ: 685-693
  • DOI: 10.1007/s00438-014-0845-1
  • 査読あり / オープンアクセス
• [雑誌論文] The Fission Yeast <i>php2</i> Mutant Displays a Lengthened Chronological Lifespan (2013)
  • 著者名/発表者名: Takuma, K., Ohtsuka, H., Azuma, K., Murakami, H. and Aiba, H
  • 雑誌名: Ｂｉｏｓｃｉｅｎｃｅ， Ｂｉｏｔｅｃｈｎｏｌｏｇｙ， ａｎｄ Ｂｉｏｃｈｅｍｉｓｔｒｙ 巻: 77 号: 7 ページ: 1548-1555
  • DOI: 10.1271/bbb.130223
  • NAID: 10031190467
  • ISSN: 0916-8451, 1347-6947
  • 査読あり
• [雑誌論文] Screening for long-lived genes identifies Oga1, a guanine-quadruplex associated protein that affects the chronological lifespan of the fission yeast Schizosaccharomyces pombe. (2013)
  • 著者名/発表者名: Ohtsuka, H., Ogawa, S., Kawamura, H., Sakai, E., Ichinose, K., Murakami, H. and Aiba, H
  • 雑誌名: Mol. Genet. Genomics 巻: 288 号: 5-6 ページ: 285-295
  • DOI: 10.1007/s00438-013-0748-6
  • 査読あり
• [学会発表] 分裂酵母の経時寿命が延長する変異株の取得と解析 (2015)
  • 著者名/発表者名: 橋爪彩、倉内達弘、坪内聡、加藤浩介、村上浩士、大塚北斗、饗場浩文
  • 学会等名: 第38回日本分子生物学会年会
  • 発表場所: 神戸
  • 年月日: 2015-12-01
• [学会発表] 分裂酵母の経時寿命因子Ecl1の発現機構の解析 (2015)
  • 著者名/発表者名: 滝浪奨洋、 大塚北斗、 島崎嵩史、 村上浩士、 饗場浩文
  • 学会等名: 第38回日本分子生物学会年会
  • 発表場所: 神戸
  • 年月日: 2015-12-01
• [学会発表] 分裂酵母における経時寿命延長因子 Ecl1ファミリータンパク質の機能解析 (2015)
  • 著者名/発表者名: 島崎嵩史、大塚北斗、内藤知佳子、村上浩士、饗場浩文
  • 学会等名: 第38回日本分子生物学会年会
  • 発表場所: 神戸
  • 年月日: 2015-12-01
• [学会発表] 分裂酵母において定常期生存率が上昇する変異の同定と解析 (2015)
  • 著者名/発表者名: 倉内達弘、橋爪彩、坪内聡、加藤浩介、村上浩士、大塚北斗、饗場浩文
  • 学会等名: 第38回日本分子生物学会年会
  • 発表場所: 神戸
  • 年月日: 2015-12-01
• [学会発表] 分裂酵母は亜鉛もしくは鉄枯渇下で有性生殖を引き起こす (2015)
  • 著者名/発表者名: 石田麻衣子、大塚北斗、内藤知佳子、村上浩士、饗場浩文
  • 学会等名: 理系女性研究者の活躍推進シンポジウム 「シーズ＆ニーズ・マッチングフォーラムおよび女性研究者交流会」
  • 発表場所: 豊橋
  • 年月日: 2015-03-10
• [学会発表] 合成生物学の展開に向けた光応答性大腸菌の創成 (2015)
  • 著者名/発表者名: 岡駿佑、堀槙佑子、杉江よしみ、大塚北斗、饗場浩文
  • 学会等名: 第9回日本ゲノム微生物学会年会
  • 発表場所: 神戸
  • 年月日: 2015-03-06 – 2015-03-08
• [学会発表] 新規な性分化シグナル・亜鉛枯渇におけるEcl1ファミリー遺伝子の機能解析 (2014)
  • 著者名/発表者名: 石田麻衣子、大塚北斗、村上浩士、饗場浩文
  • 学会等名: 第37回日本分子生物学会年会
  • 発表場所: 横浜
  • 年月日: 2014-11-25 – 2014-11-27
• [学会発表] 分裂酵母における経時寿命延長因子 Ecl1ファミリータンパク質の解析 (2014)
  • 著者名/発表者名: 島崎嵩史、大塚北斗、石田麻衣子、内藤知佳子、饗場浩文
  • 学会等名: 第37回日本分子生物学会年会
  • 発表場所: 横浜
  • 年月日: 2014-11-25 – 2014-11-27
• [学会発表] Forkhead型転写因子Fkh2による細胞周期制御機構の解析 (2014)
  • 著者名/発表者名: 高嶋智子、三輪由紀子、饗場浩文、村上浩士
  • 学会等名: 第37回日本分子生物学会年会
  • 発表場所: 横浜
  • 年月日: 2014-11-25 – 2014-11-27
• [学会発表] 合成生物学の展開に向けた光応答性大腸菌の構築 (2014)
  • 著者名/発表者名: 岡駿佑、堀槙佑子、杉江よしみ、大塚北斗、饗場浩文
  • 学会等名: 第37回日本分子生物学会年会
  • 発表場所: 横浜
  • 年月日: 2014-11-25 – 2014-11-27
• [学会発表] シアノバクテリア由来の2成分制御系を用いた光応答性大腸菌の構築 (2014)
  • 著者名/発表者名: 岡駿佑、堀槙佑子、杉江よしみ、大塚北斗、饗場浩文
  • 学会等名: 日本農芸化学会中部支部第171回例会
  • 発表場所: 名古屋
  • 年月日: 2014-10-11
• [学会発表] 分裂酵母における経時寿命延長因子 Ecl1ファミリータンパク質の解析 (2014)
  • 著者名/発表者名: 島崎嵩史、大塚北斗、石田麻衣子、内藤知佳子、饗場浩文
  • 学会等名: 日本農芸化学会中部支部第171回例会
  • 発表場所: 名古屋
  • 年月日: 2014-10-11
• [学会発表] 分裂酵母における経時寿命延長因子Ecl1ファミリータンパク質の解析 (2014)
  • 著者名/発表者名: 大塚北斗、島崎嵩史、石田麻衣子、内藤知佳子、饗場浩文
  • 学会等名: 酵母遺伝学フォーラム第47回研究報告会
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 2014-09-01 – 2014-09-03
• [学会発表] 新規な性分化シグナル・亜鉛枯渇におけるEcl1ファミリー遺伝子の機能解析 (2014)
  • 著者名/発表者名: 石田麻衣子、大塚北斗、村上浩士、饗場浩文
  • 学会等名: 酵母遺伝学フォーラム第47回研究報告会
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 2014-09-01 – 2014-09-03
• [学会発表] 分裂酵母はFe，Zn枯渇下で有性生殖を引き起こす (2014)
  • 著者名/発表者名: 石田麻衣子、大塚北斗、内藤知佳子、村上浩士、饗場浩文
  • 学会等名: 名古屋大学若手女性研究者サイエンスフォーラム
  • 発表場所: 名古屋
  • 年月日: 2014-08-06
• [学会発表] 分裂酵母の新規経時寿命延長因子oga1⁺の同定と解析 (2013)
  • 著者名/発表者名: 酒井枝里香、大塚北斗、小川真悟、川村英彰、村上浩士、饗場浩文
  • 学会等名: 酵母遺伝学フォーラム第46回研究報告会
  • 発表場所: 仙台
• [学会発表] 分裂酵母は微少金属Fe、Znの枯渇で性分化を起こす (2013)
  • 著者名/発表者名: 石田麻衣子、大塚北斗、内藤知佳子、村上浩士、饗場浩文
  • 学会等名: 酵母遺伝学フォーラム第46回研究報告会
  • 発表場所: 仙台
• [学会発表] 分裂酵母における経時寿命延長因子 Ecl1の解析 (2013)
  • 著者名/発表者名: 島崎嵩史、大塚北斗、内藤知佳子、村上浩士、饗場浩文
  • 学会等名: 酵母遺伝学フォーラム第46回研究報告会
  • 発表場所: 仙台
• [学会発表] 分裂酵母の新規経時寿命延長因子oga1⁺の同定と解析 (2013)
  • 著者名/発表者名: 酒井枝里香、大塚北斗、小川真悟、川村英彰、村上浩士、饗場浩文
  • 学会等名: 日本農芸化学会中部支部第168回例会
  • 発表場所: 名古屋
• [学会発表] 経時寿命延長因子Ecl1はH2O2ストレスに応答して転写因子Atf1により活性化される (2013)
  • 著者名/発表者名: 島崎嵩史、大塚北斗、内藤知佳子、村上浩士、饗場浩文
  • 学会等名: 日本農芸化学会中部支部第168回例会
  • 発表場所: 名古屋
• [学会発表] 分裂酵母はFe，Znの枯渇で性分化を起こす (2013)
  • 著者名/発表者名: 石田麻衣子、大塚北斗、内藤知佳子、村上浩士、饗場浩文
  • 学会等名: 日本農芸化学会中部支部第168回例会
  • 発表場所: 名古屋
• [学会発表] 分裂酵母はFe，Znの枯渇で性分化を起こす (2013)
  • 著者名/発表者名: 石田麻衣子、大塚北斗、内藤知佳子、村上浩士、饗場浩文
  • 学会等名: 第36回日本分子生物学会年会
  • 発表場所: 神戸
• [学会発表] H2O2ストレスに応答して経時寿命延長因子Ecl1は転写因子Atf1によって活性化される (2013)
  • 著者名/発表者名: 島崎嵩史、大塚北斗、内藤知佳子、村上浩士、饗場浩文
  • 学会等名: 第36回日本分子生物学会年会
  • 発表場所: 神戸